Windowsの電源モードで何が変わる? ── 最適なパフォーマンス・バランス・最適な電力効率の違いと選び方

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更新履歴(初版のみ・2026年11月03日公開)
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小村 豪(2026)「Windowsの電源モードで何が変わる? ── 最適なパフォーマンス・バランス・最適な電力効率の違いと選び方」合同会社小村ソフト. https://doi.org/10.5281/zenodo.23916658 https://comcomponent.com/blog/windows-power-mode-best-performance-balanced/

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Windows 11の設定を開くと、「電源モード」という項目があります。選べるのは「最適な電力効率」「バランス」「最適なパフォーマンス」の3つです。

結論から書くと、電源モードで変わるのは主にCPUの電力の使い方です。性能寄りにするほど処理は速くなりやすく、そのぶん電力を使います。画面が消えるまでの時間やスリープの時間は、電源モードでは変わりません。

この記事は、Windows 11の電源の設定が気になる一般ユーザー向けの解説です。3つのモードで何が変わるか、昔からある「電源プラン」とどう関係するか、電源接続時とバッテリー駆動時の違い、選べないときの原因を説明します。内容は2026年11月3日に確認したMicrosoftの公式資料に基づいています。後で紹介する powercfg のコマンドは、Windowsで実行して確かめました。電源モードの画面は、Windows 11 Pro(25H2)のデスクトップPC(バッテリーなし)の実機で確かめました。ノートPCでのバッテリー駆動時の設定、電源プランがバランス以外のときの表示、画面の明るさ、モードを変えたときの性能やバッテリーの持ち、ファンの回り方は確かめていません。

要点

先に要点をまとめます。

  • 電源モードはWindows 11の[設定]>[システム]>[電源とバッテリー]にある設定です。3つのモードから選びます。1
  • 既定は「バランス」です。性能を優先したいときは「最適なパフォーマンス」、電池の持ちを優先したいときは「最適な電力効率」を選びます。12
  • 裏側ではCPUの電力管理の設定や、バックグラウンドの処理の扱いが切り替わります。画面やスリープのタイムアウトは変わりません。2
  • 電源接続時とバッテリー駆動時で、別々のモードを選べます。1
  • 電源プランが「バランス」以外のときや、省エネ機能がオンのときは、電源モードを選べません。13
電源モードの3つの選択肢最適な電力効率は電池の持ちを優先し、バランスは性能と電池の釣り合いを取り、最適なパフォーマンスは性能を優先することを示す。電源モード最適な電力効率バランス(既定)最適なパフォーマンス電池の持ちを優先性能と電池の釣り合い性能を優先

図1: 電源モードは電池の持ちと性能のどちらを優先するかを3段階で選ぶ設定です。

図の実線は常に成り立つ関係、破線は条件付きの関係です(成立条件は詳細ページの各関係の説明に記載)。関係すべての一覧(全6件、根拠・確度つき)と主要概念の定義は知識マップ詳細ページにまとめています。データ: JSON-LD / Turtle

選べるモードと設定の場所

電源モードはPCの性能と電池の持ちのどちらを優先するかを選ぶ設定です。Microsoftのサポート記事は、3つのモードを次のように説明しています。1

モード 英語の表記 Microsoftの説明
最適な電力効率 Best power efficiency 電池の持ちを節約する
バランス Balanced 性能と電池の釣り合いを取る
最適なパフォーマンス Best performance 性能を最大にする

日本語の表示はWindowsの版や資料によって少しずつ違い、省電力側は「最適な電力効率」のほか、「最適な電源効率」「最高の電力効率」と書かれた資料もあります。この記事では「最適な電力効率」「バランス」「最適なパフォーマンス」と書きます。14 Windows 11 Pro(25H2)の実機では、画面の表示もこの3つと同じでした。

設定の場所は[設定]>[システム]>[電源とバッテリー]>[電源モード]です。バッテリーのないデスクトップPCでは、このページの名前が[電源]になります。Windows 11 Pro(25H2)の実機では[設定]>[システム]>[電源]>[電源モード]でした。Windows 10では、タスクバーのバッテリーのアイコンを選ぶとスライダーが出て、そこで切り替えていました。1

この設定はすべてのPCにあるわけではありません。Microsoftのサポート記事は、PCのハードウェアと製造元によって使えない場合があると書いています。PCメーカー向けの資料では、電池のないデスクトップPCでこの設定を出すかどうかは、PCメーカーが選ぶことになっています。52

電源モードの設定の場所設定アプリのシステムから電源とバッテリーを開き、電源モードで電源接続時とバッテリー駆動時のモードを選ぶ流れを示す。設定システム電源とバッテリー電源モード電源接続時のモードバッテリー駆動時のモード

図2: Windows 11では設定アプリの[電源とバッテリー]で電源モードを選びます。

裏側で変わるのはCPUの電力の使い方

電源モードを切り替えたとき、Windowsの中では何が変わっているのでしょうか。PCメーカー向けのMicrosoftの資料が、仕組みを説明しています。2

モードごとに「オーバーレイ」が切り替わる

電源モードの各モードには、オーバーレイと呼ばれる設定のまとまりが対応しています。PCメーカー向けの資料はWindows 10の4段階のスライダーを前提に書かれていて、モードの名前がWindows 11と少し違う点に注意してください。その対応表では、省電力側(Better Battery)に BetterBatteryLifeOverlay、性能側(Best Performance)に MaxPerformanceOverlay が当てられ、既定のモード(Better Performance)はバランス(Balanced)の電源プランに当たります。モードを切り替えたときに使われるのは、そのモードに対応する値です。2

Microsoftは各モードを「軽い電源プラン」と考えるよう説明しています。オーバーレイに入るのは、CPUの設定(PPM:プロセッサの電源管理)や Power Throttling など、体感の性能に関わる設定だけです。ディスクや画面のタイムアウトといった従来の電源設定は、電源モードでは変えられません。2

Windows 11 Pro(25H2)の実機で3つのモードを切り替えて確かめたところ、powercfg /getactivescheme の表示はどのモードでもバランス(381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e)のままでした。切り替えで変わったのは、レジストリの HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\User\PowerSchemes にある ActiveOverlayAcPowerScheme の値です。

選んだモード ActiveOverlayAcPowerScheme の値
最適な電力効率 961cc777-2547-4f9d-8174-7d86181b8a7a
バランス 00000000-0000-0000-0000-000000000000
最適なパフォーマンス ded574b5-45a0-4f42-8737-46345c09c238
電源モードとオーバーレイ電源モードを選ぶと対応するオーバーレイが使われ、オーバーレイにはCPUの設定とPower Throttlingが入り、画面やスリープのタイムアウトは入らないことを示す。電源モードでは変わらない電源モードを選ぶモードに対応するオーバーレイCPUの設定(PPM)Power Throttling画面・スリープのタイムアウト

図3: 電源モードが切り替えるのは、性能に関わる設定のまとまり(オーバーレイ)です。

CPUを性能寄りにするか、省電力寄りにするか

オーバーレイで変わるCPUの設定の一つに、EPP(Energy Performance Preference) があります。対応するCPUに「性能を優先するか、省電力を優先するか」の好みを伝える値で、0が性能寄り、100が省電力寄りです。6

Microsoftの資料は省電力側のモードではCPUの設定を電池の持ち寄りに、性能側のモードでは性能寄りにするよう、PCメーカーに求めています。実際の値はPCメーカーが決めるので、同じ「最適なパフォーマンス」でも、機種によって動き方は違います。2

バックグラウンドの処理の扱いも変わる

もう一つ変わるのが、バックグラウンドで動くアプリの扱いです。

Windowsには、バックグラウンドの処理のCPU周波数を下げて電力を節約する Power Throttling という仕組みがあります。Microsoftの資料によると、Power Throttling は電源モードが「最適なパフォーマンス」のとき以外は常に働いていて、最適なパフォーマンスにするとすべてのアプリが対象から外れます。2

逆に「最適な電力効率」を選ぶと、電源接続時もバッテリー駆動時も、バックグラウンドの動作を制限して消費電力を減らします。4

電源モードとバックグラウンドの処理最適な電力効率ではバックグラウンドの動作を制限し、バランスではPower Throttlingが働き、最適なパフォーマンスではすべてのアプリがPower Throttlingの対象外になることを示す。最適な電力効率バックグラウンドの動作を制限バランスPower Throttlingが働く最適なパフォーマンスすべてのアプリがPower Throttlingの対象外

図4: 性能側のモードほど、バックグラウンドの処理を絞らなくなります。

タスクマネージャーに緑の葉のアイコンが出る「効率モード」も、この Power Throttling と関係しています。効率モードについては「Windows効率モードとは - 緑の葉アイコンとオフにする方法」で詳しく説明しています。

電源プランとの関係

Windowsには、電源モードより前から電源プランという仕組みがあります。コントロールパネルの[電源オプション]で選ぶ「バランス」「高パフォーマンス」「省電力」などです。電源プランは画面やスリープのタイムアウトまで含む、電源設定のまとまりです。

電源モードはバランスの電源プランの上で動く

電源モードと電源プランは、別々の仕組みです。Microsoftの資料によると、電源モードの設定は、電源プランが「バランス」か、バランスから派生したプランのときにだけ表示されます。2

つまり、電源モードはバランスの電源プランの上で、性能に関わる部分だけを切り替える仕組みです。PCメーカー向けの資料には、従来は電源プランごとにしか設定できなかったものを、オーバーレイで電源モードごとに設定できるようにした、という経緯も書かれています。2

電源プランと電源モードの関係電源プランがバランスのときは電源モードで3つのモードを切り替えられ、高パフォーマンスや独自のプランのときは電源モードを選べないことを示す。バランス高パフォーマンスなど電源プラン電源モードを選べる電源モードを選べない最適な電力効率バランス最適なパフォーマンス

図5: 電源モードを使えるのは、電源プランがバランス(またはバランスから派生したプラン)のときです。

電源モードが選べないときは電源プランを確認する

電源プランが「高パフォーマンス」やPCメーカー独自のプランになっていると、電源モードは選べません。Microsoftのサポート記事は、電源モードを変更できないときは独自の電源プランが選ばれている可能性があるとして、コントロールパネルの[システムとセキュリティ]>[電源オプション]で「バランス」を選ぶよう案内しています。1

古いWindowsから更新したPCでは、高パフォーマンスなどの電源プランがそのまま残ることがあります。Microsoftの資料によると、更新の前に高パフォーマンスや省電力のプランを使っていた場合、更新しても電源プランは変わりません。そのため電源モードも表示されません。2

コマンドで電源プランを確認する

電源プランはコマンドプロンプトの powercfg でも確認できます。Microsoftの資料に載っている使い方は次のとおりです。7

powercfg /list
powercfg /getactivescheme
powercfg /setactive <電源プランのGUID>

/list は電源プランの一覧を、/getactivescheme は今使っている電源プランを表示します。/setactive は、/list で表示されたGUIDの電源プランに切り替えます。Microsoftの資料の例では、バランスのGUIDは 381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e です。7

これらのコマンドはWindows専用です。Windows 11 Enterprise 評価版(26H2)の仮想マシンとWindows Server 2022で実行して、一覧の表示と、バランスのGUIDを指定した切り替えができることを確かめています。

電源接続時とバッテリー駆動時

ノートPCでは電源につないでいるときと、バッテリーで動いているときで、別々の電源モードを選べます。Windows 11の[電源モード]には、電源接続時とバッテリー駆動時の選択肢があります。1

バッテリーのないデスクトップPCでは、選択肢は分かれません。Windows 11 Pro(25H2)の実機では、[電源モード]の中の選択肢は[電源に接続]の1つだけで、バッテリー駆動時の選択肢はありませんでした。

たとえば、次のように使い分けられます。

  • 電源接続時は「最適なパフォーマンス」にして、重い作業を速くする
  • バッテリー駆動時は「バランス」か「最適な電力効率」にして、電池を長持ちさせる

Microsoftの資料によると、PCメーカーが既定を決めていなければ、電源接続時とバッテリー駆動時のどちらも、バランスに当たるモードが既定です。PCメーカーはそれぞれの既定のモードを変えて出荷できます。利用者が別のモードを選ぶと、その選択が新しい既定になります。2

電源接続時とバッテリー駆動時の電源モード電源接続時とバッテリー駆動時のそれぞれで電源モードを選べ、PCが電源の状態に応じてどちらかのモードを使うことを示す。電源に接続バッテリー駆動PCの電源の状態電源接続時のモードバッテリー駆動時のモード例:最適なパフォーマンス例:バランス

図6: 電源の状態ごとに、別のモードを設定できます。

省エネ機能がオンのときは電源モードを選べない

Windows 11 バージョン24H2以降には、省エネ機能(Energy saver) があります。以前の「バッテリー節約機能」に代わる機能で、日本語の資料では「省電力」と書かれていることもあります。35

Microsoftの資料によると、省エネ機能がオンのあいだは、設定アプリで電源モードを変更できません。画面の明るさも30%下がります(この動作はオフにできます)。電源につながっていないうえにバッテリー残量が少ないときは、バックグラウンドで動くアプリが止められるなど、さらに多くの動作が制限されます。3

Windows 11 Pro(25H2)のデスクトップPCの実機では、[省エネ機能]のカードの中のスイッチは「常に省エネ機能を使用する」の1つだけでした。これをオンにすると[電源に接続]の選択肢が灰色になり、電源モードを変えられないことも確かめました。画面の明るさの変化は、明るさをWindowsから変えられない外付けモニターのため確かめていません。

電源モードが急に選べなくなったときは、クイック設定で省エネ機能がオンになっていないかも確かめてください。クイック設定でのボタンの名前は「省エネ機能」です。

省エネ機能と電源モード省エネ機能がオンのときは電源モードを変更できず、画面の明るさが下がり、電池残量が少ないとバックグラウンドのアプリも止められることを示す。電池残量が少ないとき省エネ機能がオン電源モードを変更できない画面の明るさが下がるバックグラウンドのアプリが止められる

図7: 省エネ機能がオンのあいだは、電源モードを変更できません。

ファン・温度・バッテリーへの影響

「最適なパフォーマンスにするとファンがうるさくなる?」「電池の持ちはどうなる?」と気になる人もいるでしょう。

Microsoftの資料は最適なパフォーマンスを、電力と引き換えに性能と応答性を優先したい人向けのモードとしています。バッテリー駆動で使うと、電池の持ちは短くなりやすくなります。2

ファンの回り方や温度は、PCメーカーが決めています。Microsoftの資料によると、GPUや温度の管理といった性能に関わるそのほかの要素は、PCメーカーなどが独自の設定を作り、電源モードに結び付けられます。たとえばSurface Laptop Studio 2では、ファンの音量の上限がOSの電源モードなどをもとに決まる仕組みです。28

つまり「最適なパフォーマンスにするとファンがどれだけ回るか」は、機種によって違います。この記事では特定の機種で測っていないので、具体的な数字は書きません。気になる場合は、PCメーカーの資料や、メーカー独自の電源設定アプリの説明を確認してください。

電源モードとPCメーカーの調整電源モードのCPUの設定はWindowsが切り替え、ファンや温度やGPUの扱いはPCメーカーが調整して電源モードに結び付けることを示す。電源モードCPUの設定(Windowsが切り替え)PCメーカーが結び付けた設定ファンの回り方温度の管理GPUの扱い

図8: 体感の速さ、ファン、温度はPCメーカーの調整によって機種ごとに変わります。

似た名前の機能との関係

電源モードの近くには、名前の似た機能がいくつかあります。混同しやすいので整理しておきます。

機能 何をするか 電源モードとの関係
電源プラン 画面・スリープのタイムアウトまで含む電源設定のまとまり 電源モードはバランスのプランの上で動く
省エネ機能 バッテリーを長持ちさせるため、明るさやバックグラウンドの動作を抑える オンのあいだは電源モードを変更できない
効率モード タスクマネージャーで、特定のプロセスを省電力寄りに扱う 最適なパフォーマンスでは、効率モードのうちPower Throttlingの部分が働かない
ゲームモード ゲームをするときのためのWindowsの設定 電源モードとは独立して、どのモードでも使える

ゲームモードについて、Microsoftの資料は電源モードとは独立して動き、どのモードでも使えると説明しています。2 ゲームモードの詳しい説明は「Windowsの「ゲームモード」とは」にまとめています。

変更の手順と、選べないときの確認

電源モードを変更する

  1. [スタート]>[設定]を開く(Windows キー+I キーでも開けます)
  2. [システム]>[電源とバッテリー]を開く(バッテリーのないデスクトップPCでは[システム]>[電源])
  3. [電源モード]で、電源接続時とバッテリー駆動時のそれぞれのモードを選ぶ(デスクトップPCでは[電源に接続]の1つだけ)

モードはいつでも選び直せます。1

選べないときに確認すること

電源モードが灰色で選べない、または項目が見当たらないときは、次の順に確かめます。

電源モードを選べないときの確認の順番省エネ機能がオンならオフにし、電源プランがバランス以外ならバランスを選び、それでも項目がなければ機種が対応していない可能性があることを示す。はいいいえいいえはい省エネ機能がオン?省エネ機能をオフにする電源プランがバランス?電源オプションでバランスを選ぶ機種が対応していない可能性

図9: 省エネ機能、電源プラン、機種の対応の順に確かめます。

  • 省エネ機能がオンになっていないかを確かめます。オンのあいだは電源モードを変更できません。3
  • 電源プランが「バランス」かを確かめます。コントロールパネルの[電源オプション]で確認し、バランス以外ならバランスを選びます。1
  • 機種が対応しているかを確かめます。電源モードはPCのハードウェアと製造元によって使えない場合があります。PCメーカーの資料を確認してください。5

会社のPCでは、管理者が電源の設定を決めていることもあります。勝手に変えてよいかは社内の担当者に確かめてください。

どれを選べばよいか

最後に、選び方の目安をまとめます。

使い方 選ぶモードの目安
普段の作業 バランス(既定)
動画の書き出しや大きなファイルの処理など、重い作業を電源につないで行う 最適なパフォーマンス
外出先でできるだけ電池を持たせたい 最適な電力効率(必要なら省エネ機能も)
性能を比べる測定をする どれかに固定し、何にしたかを記録する
電源モードの選び方重い作業を電源につないで行うなら最適なパフォーマンス、電池を持たせたいなら最適な電力効率、それ以外はバランスを選ぶ目安を示す。はいいいえはいいいえ重い作業を電源につないで行う?最適なパフォーマンス電池をできるだけ持たせたい?最適な電力効率バランス

図10: 迷ったらバランスのままにし、目的があるときだけ切り替えます。

迷ったら、既定のバランスのままで構いません。重い作業をするときだけ最適なパフォーマンスにする、外出先では最適な電力効率にする、というように、目的に合わせて切り替えるのが扱いやすい使い方です。

性能を比べる測定をするときは、電源モードと電源プランをどれかに固定して記録しておきます。測定の条件の揃え方は「Windowsでプログラムのバージョン別速度を正しく比較する方法」で説明しています。

まとめ

  • 電源モードは性能と電池の持ちのどちらを優先するかを選ぶ設定で、既定はバランスです。
  • 変わるのは主にCPUの設定とバックグラウンドの処理の扱いで、画面やスリープのタイムアウトは変わりません。
  • 電源モードはバランスの電源プランの上で動きます。高パフォーマンスなど別の電源プランのときは選べません。
  • 電源接続時とバッテリー駆動時で別のモードを選べます。省エネ機能がオンのあいだは変更できません。
  • 速さ、ファン、温度の変わり方はPCメーカーの調整によって機種ごとに違います。

関連記事

参考リンク

  1. Microsoft Support, Change the power mode for your Windows PC. 3つのモード(Best power efficiency・Balanced・Best performance)、電源接続時とバッテリー駆動時の選択、変更できないときに電源オプションでバランスを選ぶ案内、Windows 10のスライダー。日本語版はWindows PCの電源モードを変更する。 ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7 ↩8 ↩9 ↩10 ↩11

  2. Microsoft Learn, Customize the Windows performance power slider. Windows 10の4段階のモードとオーバーレイの対応、既定のモード(Better Performance、対応表ではBalanced)、電源プランがバランス系のときだけ表示されること、性能に関わる設定だけを含む「軽い電源プラン」という説明、Power Throttling が最適なパフォーマンス以外で働くこと、GPUや温度はPCメーカーが結び付けること、ゲームモードが独立して動くこと。 ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7 ↩8 ↩9 ↩10 ↩11 ↩12 ↩13 ↩14 ↩15

  3. Microsoft Learn, Energy Saver. 省エネ機能がWindows 11 24H2以降でバッテリー節約機能に代わること、オンのあいだは電源モードを変更できないこと、明るさの低下、電池残量が少ないときの制限。 ↩ ↩2 ↩3 ↩4

  4. Microsoft Support, Windows 11の電源設定. 省電力側のモードが電源接続時もバッテリー駆動時もバックグラウンドの動作を制限すること。 ↩ ↩2

  5. Microsoft Support, Windows のバッテリーを節約するためのヒント. 電源モードがPCのハードウェアと製造元によって使えない場合があること、省エネ機能の設定の場所。 ↩ ↩2 ↩3

  6. Microsoft Learn, PerfEnergyPreference. EPPの値が0で性能寄り、100で省電力寄りになること。 ↩

  7. Microsoft Learn, Powercfg command-line options. /list、/getactivescheme、/setactive の使い方と、バランスのGUIDを使った例。 ↩ ↩2

  8. Windows Blog for Japan, Surface Laptop Studio 2: 温度管理と電源管理をさらに最適化. OSの電源モードなどに応じてファンの音量の上限を決めていること。 ↩

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よくある質問

この記事のテーマについて、相談時によくある質問をまとめています。

電源モードは「最適なパフォーマンス」にしておけば速くなりますか?
CPUを性能寄りに動かす設定なので、処理が速くなることはあります。ただし変わるのは主にCPUの電力の使い方で、画面のオフやスリープの時間は変わりません。どれだけ速くなるか、ファンや温度がどうなるかはPCメーカーの調整によって違います。バッテリー駆動では電池の減りが早くなるので、電源接続時だけ最適なパフォーマンスにする使い方もできます。
「最適なパフォーマンス」と「バランス」の違いは何ですか?
バランスは性能と電池の持ちの釣り合いを取るモードで、Windowsの既定です。最適なパフォーマンスは電力より性能を優先します。Microsoftの資料では、最適なパフォーマンスのときはすべてのアプリがPower Throttling(バックグラウンドの処理のCPU周波数を下げる仕組み)の対象から外れると説明されています。
電源モードが灰色で選べないのはなぜですか?
主な原因は3つあります。電源プランが「バランス」以外(高パフォーマンスやメーカー独自のプランなど)になっている、省エネ機能がオンになっている、またはPCの機種がこの設定に対応していない、のいずれかです。電源プランが原因なら、コントロールパネルの電源オプションで「バランス」を選ぶと変更できるようになります。
電源モードと電源プランは何が違いますか?
電源プラン(バランス、高パフォーマンス、省電力など)は、画面やスリープのタイムアウトまで含む電源設定のまとまりです。電源モードは、バランスの電源プランの上で、CPUの設定など性能に関わる部分だけを切り替える仕組みです。Microsoftは各モードを、性能に関わる設定だけを含む「軽い電源プラン」と考えるよう説明しています。
電源接続時とバッテリー駆動時で別の電源モードにできますか?
できます。Windows 11の設定の「電源モード」では、電源接続時とバッテリー駆動時の選択肢が分かれていて、それぞれ別のモードを選べます。たとえば電源接続時は最適なパフォーマンス、バッテリー駆動時はバランスにする、という使い分けができます。

著者プロフィール

記事の著者プロフィールページです。

小村 豪

合同会社小村ソフト 代表

Windows ソフト開発、技術相談、不具合調査を中心に、既存資産が残る案件や原因が見えにくい障害調査に強みがあります。

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