知識マップ: 査定と返戻はどこで起きるのか ── レセプト点検のロジックをORCAのソースコードと公開資料から分解する

記事「査定と返戻はどこで起きるのか ── レセプト点検のロジックをORCAのソースコードと公開資料から分解する」の主張を、概念と関係(エッジ)に分解した知識グラフの全体です。各関係には根拠・確認日・確度が付いています。

レセプトは医療機関内のデータチェック業務(ORCAではチェックマスタというルール表とCOBOLエンジンで実装)とレセ電データチェックを経て提出され、審査支払機関のコンピュータチェック・突合点検・縦覧点検を経て査定や返戻に至る。ORCAのチェックマスタと審査支払機関が公開する本部点検条件・チェックマスタは、いずれもルールをプログラムから切り離してデータとして持つ同型の構造を持ち、医療機関側の点検を厚くするほど審査側での査定・返戻のリスクを事前に減らせる。突合点検は他機関のレセプトとの照合が必要なため院内では代替できないが、縦覧点検に相当する自院の過去月比較は院内でも可能であり、例外登録やdatacheckv3 APIによる自動化が点検精度を上げる実務上の要点になる。

レセプト点検と査定・返戻の知識マップ医療機関内のデータチェック業務とレセ電データチェック、審査支払機関のコンピュータチェック・突合点検・縦覧点検という多段のチェックが査定と返戻にどうつながるか、およびORCAと審査側がともにルール表とエンジンを分離した同型の構造を持つことを示す図実装を担う利用する利用する自動化する軽減するより先に行うべきより先に行うべき利用する利用する原因になり得る原因になり得る原因になり得る軽減する原因になり得る軽減する軽減する実装を担う実装を担う利用する実装を担う実装を担う前提とする前提とする前提とするレセプト(診療報酬明細書)査定返戻日レセ(ORCA)データチェック業務(ORCA業務メニュー41)チェックマスタ(ORCA)例外登録(tbl_chkreigai)datacheckv3 API併用禁忌チェックAPI(contraindicationcheckv2)レセ電データチェックコンピュータチェック(審査支払機関)本部点検条件審査側チェックマスタ突合点検縦覧点検再審査請求ルール表+エンジン構造審査支払機関保険者

概念間の関係(全24件)

図と同じ関係を文章でも列挙します。表示している文と機械可読な意味データ(RDFa)は同じ要素に載っています。確度が「確立した関係」のものは直接の関係として、「条件付きの関係」のものは成立条件つきの言明(rdf:Statement)として表現しています。

主要概念の定義

レセプト(診療報酬明細書)
患者ごと・月ごとの診療内容と請求額をまとめた明細書で、医療機関が保険分の代金を請求するために作成する。
査定
審査の結果として点数が増減(実務上はほぼ減点)され、請求金額が減ることである。
返戻
記載不備や資格エラーなどを理由に、レセプトが審査支払機関から医療機関へ差し戻されることで、修正して翌月以降に再請求できる。
日レセ(ORCA)
日本医師会が提供する、ソースコードが公開されているレセコンである。
データチェック業務(ORCA業務メニュー41)
医薬品と診療行為の対応関係や保険・実日数の整合など、診療内容の整合性をレセコン側で検査するORCAの業務である。
datacheckv3 API
外部システムからORCAのデータチェック業務を起動できるAPIで、確認項目・対象患者を指定した実行と状態確認を非同期で行う。
併用禁忌チェックAPI(contraindicationcheckv2)
患者と薬剤を渡すと併用禁忌の該当情報を返す、処方入力時点で使えるORCAのAPIである。
レセ電データチェック
提出直前に、電子レセプト(レセ電)ファイルの記録形式や必須記録の有無など請求データとしての正しさを検査するチェックである。
コンピュータチェック(審査支払機関)
審査支払機関が、告示・通知や医薬品添付文書に基づくルールでレセプトを機械的に走査し、疑いのある項目に印を付ける仕組みである。
突合点検
同一患者・同一月の医科(歯科)レセプトと調剤レセプトを電子的に付き合わせる点検である。
縦覧点検
同一患者の当月レセプトを過去複数月分と比較する点検で、算定回数制限の超過などを検出する。
審査支払機関
医療機関から提出されたレセプトを審査し、保険者に代わって医療機関へ支払う機関で、被用者保険は社会保険診療報酬支払基金、国保・後期高齢者は国民健康保険団体連合会が担う。
保険者
健康保険組合・協会けんぽ・市町村など、公的医療保険を運営し最終的な支払いの原資を持つ主体である。

機械可読データ

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