合同会社小村ソフト
第 7 章

総合演習 — 5つの問題を攻略する

これまでの5つの動作を総動員し、同じ盤面・方向カード・歩幅チップで5つの問題を攻略する。シミュレータでも紙でも行える。

準備

演習のやり方は3通りあります。使う問題とルールは共通です。

やり方用意するもの備考
ブラウザだけ探索シミュレータ盤面・記録票・ルール判定を画面が管理します。すぐ始められます。
紙 + Web採点係探索者用キットWeb採点係候補を入力するとScoreだけが返ります。盤面と記録は自分の手で回します。
紙 + 採点係役の相手探索者用キット採点係用冊子冊子には答えが載っているため、探索者には見せません。

紙で行う場合、候補は必ず先に記録票へ書いてから採点します。以下の説明は紙で行う場合を基準に書いていますが、役割・問題・ルール・課題はシミュレータでもそのまま成り立ちます。

役割分担

探索者がすること採点係がすること
現在地・最高点・歩幅を管理する候補が範囲内か確認する
方向カードを選び、候補を宣言するScoreだけを返す
採用・不採用を記録する良い方向や正解を示唆しない
一巡・歩幅縮小・再出発を判断する問い合わせ回数を数える

5つの問題を、順番に

問題はA→Eの順に難しくなり、それぞれ練習する動作が決まっています。

  1. A 一本道: 一変数。「良い方向をもう一度」と歩幅の縮小を練習する。
  2. B 二つのつまみ: 二変数。軸方向の一巡を管理しながら調整する。
  3. C 連動するつまみ: 軸方向では止まる地点を、斜め方向で突破する。
  4. D 二つの山: Score 80の山頂で試行を区切り、再出発してより高い山を探す。
  5. E 四つまみ調整: 大きな歩幅・方向の反復・斜め方向・歩幅縮小のすべてを使う。

各問題では、目標Scoreに到達するまでの問い合わせ回数を記録します。速さだけでなく、どのルールをどこで使ったかも残してください。あとの振り返りで効いてきます。

共通ルール

  1. 候補を宣言してから採点する。
  2. Scoreが厳密に高いときだけ採用する。同点では移動しない。
  3. 改善した方向は、もう一度使う。
  4. 方向カードを一巡して改善しなければ、歩幅を次のチップへ縮める。
  5. 最小歩幅で一巡して改善しなければ、その試行を終了する。
  6. 問題Dだけは、試行終了後に別の開始点から第2試行を始める。

演習前の理解チェック

演習で使う共通ルールの確認です。全問正解してから問題Aへ進みましょう。

Q1. 候補のScoreが現在地と同点でした。どうしますか。

Q2. 候補が変数の範囲外になりました。どう扱いますか。

Q3. 二変数の斜めカードを追加してよいのはいつですか。

Q4. 歩幅を次のチップへ縮めてよい条件はどれですか。

Q5. 再出発するとき、前の試行から持っていくものはどれですか。

総合課題

  1. 問題Aで、同じ方向を繰り返した回数と、方向を切り替えた理由を記録する。
  2. 問題Bで、最初の一巡に使った方向カードの順番を書き残す。
  3. 問題Cで、軸方向だけでは改善しないことをScoreの記録で示し、そのあと使った斜め方向を書く。
  4. 問題Dで、第1試行と第2試行の最高点を比べ、再出発が必要だった根拠を書く。
  5. 問題Eで、歩幅を縮めた時点を挙げ(1回とは限りません)、いずれも直前に一巡を終えていたことを記録で確かめる。

振り返り

  • 一度に全部を変えず、意図した方向だけを試せたか。
  • 一回の失敗だけで歩幅を縮めなかったか。
  • 改善した方向を、もう一度試したか。
  • 斜め方向を足したのは、軸方向で行き詰まったあとだったか。
  • 再出発のとき、前回と十分に違う場所を選べたか。

ここで体に入れた手順は、直接探索・座標探索・パターン探索と呼ばれる手法の背骨と同じものです。ただし覚えて帰るべきは名前ではなく、大きく動く、測る、良い方向を追う、細かく詰める、別の場所からやり直すという動作そのものです。