総合演習 — 5つの問題を攻略する
これまでの5つの動作を総動員し、同じ盤面・方向カード・歩幅チップで5つの問題を攻略する。シミュレータでも紙でも行える。
準備
演習のやり方は3通りあります。使う問題とルールは共通です。
| やり方 | 用意するもの | 備考 |
|---|---|---|
| ブラウザだけ | 探索シミュレータ | 盤面・記録票・ルール判定を画面が管理します。すぐ始められます。 |
| 紙 + Web採点係 | 探索者用キットとWeb採点係 | 候補を入力するとScoreだけが返ります。盤面と記録は自分の手で回します。 |
| 紙 + 採点係役の相手 | 探索者用キットと採点係用冊子 | 冊子には答えが載っているため、探索者には見せません。 |
紙で行う場合、候補は必ず先に記録票へ書いてから採点します。以下の説明は紙で行う場合を基準に書いていますが、役割・問題・ルール・課題はシミュレータでもそのまま成り立ちます。
役割分担
| 探索者がすること | 採点係がすること |
|---|---|
| 現在地・最高点・歩幅を管理する | 候補が範囲内か確認する |
| 方向カードを選び、候補を宣言する | Scoreだけを返す |
| 採用・不採用を記録する | 良い方向や正解を示唆しない |
| 一巡・歩幅縮小・再出発を判断する | 問い合わせ回数を数える |
5つの問題を、順番に
問題はA→Eの順に難しくなり、それぞれ練習する動作が決まっています。
- A 一本道: 一変数。「良い方向をもう一度」と歩幅の縮小を練習する。
- B 二つのつまみ: 二変数。軸方向の一巡を管理しながら調整する。
- C 連動するつまみ: 軸方向では止まる地点を、斜め方向で突破する。
- D 二つの山: Score 80の山頂で試行を区切り、再出発してより高い山を探す。
- E 四つまみ調整: 大きな歩幅・方向の反復・斜め方向・歩幅縮小のすべてを使う。
各問題では、目標Scoreに到達するまでの問い合わせ回数を記録します。速さだけでなく、どのルールをどこで使ったかも残してください。あとの振り返りで効いてきます。
共通ルール
- 候補を宣言してから採点する。
- Scoreが厳密に高いときだけ採用する。同点では移動しない。
- 改善した方向は、もう一度使う。
- 方向カードを一巡して改善しなければ、歩幅を次のチップへ縮める。
- 最小歩幅で一巡して改善しなければ、その試行を終了する。
- 問題Dだけは、試行終了後に別の開始点から第2試行を始める。
演習前の理解チェック
演習で使う共通ルールの確認です。全問正解してから問題Aへ進みましょう。
Q1. 候補のScoreが現在地と同点でした。どうしますか。
採用は「厳密に高い」ときだけです。同点は不採用として、その方向を試済みに数えます。
Q2. 候補が変数の範囲外になりました。どう扱いますか。
範囲外の候補はそもそも存在しないので、失敗にも問い合わせ回数にも数えません。
Q3. 二変数の斜めカードを追加してよいのはいつですか。
斜めカードは、軸方向では説明できない行き詰まりを崩すための追加手段です。まず軸方向で一巡します。
Q4. 歩幅を次のチップへ縮めてよい条件はどれですか。
縮める条件は一つだけ、「一巡して改善なし」です。1枚の失敗で縮めると、遠くの良い場所へ届かなくなります。
Q5. 再出発するとき、前の試行から持っていくものはどれですか。
前の最高点は試行記録へ退避し、新しい盤面は「新しい現在地・そのScore・初期歩幅」で作り直します。最後に試行記録どうしを比べます。
総合課題
- 問題Aで、同じ方向を繰り返した回数と、方向を切り替えた理由を記録する。
- 問題Bで、最初の一巡に使った方向カードの順番を書き残す。
- 問題Cで、軸方向だけでは改善しないことをScoreの記録で示し、そのあと使った斜め方向を書く。
- 問題Dで、第1試行と第2試行の最高点を比べ、再出発が必要だった根拠を書く。
- 問題Eで、歩幅を縮めた時点を挙げ(1回とは限りません)、いずれも直前に一巡を終えていたことを記録で確かめる。
振り返り
- 一度に全部を変えず、意図した方向だけを試せたか。
- 一回の失敗だけで歩幅を縮めなかったか。
- 改善した方向を、もう一度試したか。
- 斜め方向を足したのは、軸方向で行き詰まったあとだったか。
- 再出発のとき、前回と十分に違う場所を選べたか。
ここで体に入れた手順は、直接探索・座標探索・パターン探索と呼ばれる手法の背骨と同じものです。ただし覚えて帰るべきは名前ではなく、大きく動く、測る、良い方向を追う、細かく詰める、別の場所からやり直すという動作そのものです。