斜め方向で組み合わせを探す
軸方向で行き詰まったときだけ斜め方向カードを追加し、変数どうしの連動を紙の上で試す。
一つずつでは悪化するのに、同時なら改善することがある
| 入力 | Score | 何が起きたか |
|---|---|---|
(3,3) | 85 | 現在地 |
(4,3) | 79 | X1だけ増やすと悪化 |
(3,4) | 79 | X2だけ増やすと悪化 |
(4,4) | 90 | X1とX2を一緒に増やすと改善 |
二つの変数が連動している対象では、こういうことが起きます。軸方向のカードしか持っていない探索者は(3,3)で止まりますが、(+1,+1)という斜め方向のカードが1枚あれば、先へ進めます。
斜め方向は、二変数までに限る
この講座では、一度に動かす変数は最大二つまでです。三つ以上を同時に動かすと、紙の記録から原因を読み取れなくなります。
二変数の組み合わせは、向きで分ければ2種類しかありません。
同じ向き: [+1,+1] (裏返せば [-1,-1])
逆の向き: [+1,-1] (裏返せば [-1,+1])
4変数なら、変数の組は(X1,X2)、(X1,X3)、(X1,X4)、(X2,X3)、(X2,X4)、(X3,X4)の6通り。各組に「同じ向き」と「逆の向き」を1枚ずつ、計12枚で全部の組み合わせを試せます。
カードを増やすのは、行き詰まってから
- まず軸方向だけで一巡する。
- 改善しなければ、連動していそうな二変数の斜めカードを追加する。
- 斜め方向でも改善しなければ、歩幅を小さくする。
- 最小歩幅でも止まったら、別の場所から再出発する。
最初から12枚全部を混ぜてしまうと、カードの管理そのものに手を取られます。斜め方向はあくまで「軸方向では説明のつかない行き詰まり」を崩すための追加手段です。
現実の場面に読み替えると
- 料理: 水分と加熱時間を一緒に増やす
- 機械調整: ゲインと減衰を同時に変える
- 営業施策: 接触回数と提案の具体性を一緒に上げる
- アンテナ: 高さと角度を同時に変える
「一度に全部変えない」ことと「組み合わせを試さない」ことは別です。二つだけを意図して同時に動かし、その方向を記録に残せば、組み合わせの実験もあとから再現できます。
紙上課題
紙の上で答えを出してから、ここで採点できます。
Q1. x=(3,3)、Δ=1、方向(+1,+1)のときの候補を求めてください。
半角のカンマ区切りで入力します。例: (1,2)
二つの変数が同時に 1×Δ ずつ増えます。3+1=4 と 3+1=4 で、候補は (4,4)。
Q2. x=(6,4,2,8)で、X1を増やしながらX3を減らす方向ベクトルを書いてください。
符号つき・半角カンマ区切りで入力します。例: (+1,0,0,-1)
X1の欄が+1、X3の欄が−1、動かさないX2とX4は0で、(+1, 0, −1, 0) です。これは「逆の向き」の二変数カードにあたります。
Q3. 4変数すべてを同時に動かすカードを、標準の一式に入れないのはなぜですか。
全部を一度に動かすと、改善しても悪化しても原因の切り分けができません。この講座では、意図して選んだ二つまでに限定することで、組み合わせの実験も再現可能な記録として残します。
Q4. 斜め方向を試す前に、軸方向で一巡しておくのはなぜですか。
最初から全カードを混ぜると、カードの管理そのものに手を取られます。軸方向の一巡で行き詰まりを確認してから追加すれば、「単独では動けないが連動なら動ける」ことも記録上ではっきりします。