事例概要
産業用カメラ制御で、普段は動いているのに たまに数秒だけ通信が止まる という現象を扱った事例です。 アプリ側の停止にもネットワーク側の問題にも見えるため、まず「何が止まっているのか」を分けて考える必要がありました。
症状
- 通信が低頻度で数秒だけ止まる
- UI やプロセス全体が完全停止しているようには見えない
- 装置制御では数秒停止でも現場インパクトが大きい
制約
- 発生頻度が低く、ログだけでは再現条件が見えにくい
- カメラ SDK、NIC、スイッチ、アプリ実装のどこでも起きそうに見える
- 本番構成に近い条件を崩さずに切り分ける必要がある
何を観測したか
- アプリ内の停止要因を先に外すため、処理遅延と例外の有無を確認
- パケットキャプチャで
Retransmissionと時間差を観測 - TCP オプションと再送待ち時間の形が症状と一致するかを確認
どう切り分けたか
通信停止を「アプリが止まった」のではなく、パケットロス後の再送待ち として扱えるかを検証しました。 その結果、停止の正体はアプリの deadlock ではなく、TCP 側の待ち時間が前面に出ている構造だと判断できました。
どう改善したか
- RFC1323 系タイムスタンプ設定が効く条件かどうかを見極めた
- 再送待ちを短く寄せられる構成へ調整した
- 今後も wire レベルで見られるよう、観測手順と切り分け観点を整理した
この事例がつながるサービス
この事例は、再現しにくい通信停止をエビデンスで切り分ける 不具合調査・原因解析 と、通信設計や監視設計をアプリ側から見直す Windowsアプリ開発 の両方につながります。