知識マップ: Windows I/Oの深層(第6回・最終回) ── フィルタードライバーとミニフィルター:ProcmonとウイルススキャンがI/Oに割り込める理由

記事「Windows I/Oの深層(第6回・最終回) ── フィルタードライバーとミニフィルター:ProcmonとウイルススキャンがI/Oに割り込める理由」の主張を、概念と関係(エッジ)に分解した知識グラフの全体です。各関係には根拠・確認日・確度が付いています。

現在のファイルシステムフィルターの標準はミニフィルターで、デバイススタックに直接デバイスオブジェクトを積むレガシーフィルターと違い、Windows付属のフィルターマネージャー(FltMgr)へpre/postコールバックを登録する方式です。呼ばれる順序はMicrosoftが割り当て管理するアルティチュードで決定的に決まり、fltmcコマンドで実際の構成を観察できます。ウイルス対策・Procmon・OneDriveのクラウド同期はいずれもこの同じ仕組みの住人で、除外設定は該当製品自身のスキャンを省略するだけで保護を弱めるトレードオフを伴い、開発ボリューム向けにはDev Driveというより安全な代替があります。

フィルタードライバーとミニフィルターの知識マップファイルシステムフィルタードライバー、レガシーフィルターからミニフィルターへの世代交代、フィルターマネージャー(FltMgr)、pre/postコールバック、アルティチュードとロード順グループ、fltmcによる観察、ウイルス対策ミニフィルターと除外設定・Dev Drive、Procmonがミニフィルターとして全I/Oを記録する仕組みの関係を示す図実装を担う実装を担うの後継前提とする原因になり得る防止する前提とする利用する利用するで構成できるで構成できるで確認できる前提とするより先に行うべきで確認できるで確認できる実装を担う利用する利用するで構成できる自動化する利用する原因になり得る軽減する原因になり得るで構成できる軽減する軽減する推奨される対応利用するで確認できる利用する利用する前提とする利用するミニフィルターフィルターマネージャー(FltMgr)レガシーフィルターファイルシステムフィルタードライバーデバイススタックロード順序の不安定さpre/postコールバックアルティチュードロード順グループfltmcアルティチュードの申請Process Monitor(procmon.exe)ウイルス対策ミニフィルタークラウドファイルフィルター(cldflt)OneDriveのファイルオンデマンドファストI/Oスキャンによる性能コスト除外設定(フォルダー除外)保護レベルの低下Dev DriveFltMgrフレームドライバーオブジェクト

概念間の関係(全35件)

図と同じ関係を文章でも列挙します。表示している文と機械可読な意味データ(RDFa)は同じ要素に載っています。確度が「確立した関係」のものは直接の関係として、「条件付きの関係」のものは成立条件つきの言明(rdf:Statement)として表現しています。

主要概念の定義

ミニフィルター
フィルターマネージャー(FltMgr)にpre/postコールバックを登録する方式で動く、現在の標準のファイルシステムフィルタードライバー実装方式。
フィルターマネージャー(FltMgr)
Windowsに付属するカーネルモードドライバーで、ミニフィルタードライバーの開発を簡素化する機能を公開する。自身がスタックに立ち、個々のミニフィルターはこれにコールバックを登録する。
レガシーフィルター
ファイルシステムのデバイススタックに自分のデバイスオブジェクトを直接積み重ねる、古い世代のファイルシステムフィルタードライバー実装方式。ロード順に依存し安全なアンロードができない。
アルティチュード
ボリュームにアタッチされるミニフィルターのインスタンスごとに付く一意の番号。数字が大きいほどスタックの上(アプリ寄り)に位置し、複数のフィルターが同じ操作を見る際の呼び出し順序を決定的に決める。Microsoftが割り当て・管理する。
アルティチュードの申請
新しいミニフィルターのアルティチュード識別子をMicrosoftへ申請する手続き。fsfcomm@microsoft.comへの英文メールで行い、処理に30営業日を見込む。
Process Monitor(procmon.exe)
ファイルI/O・レジストリ・プロセス/スレッド活動をリアルタイムに監視できるSysinternalsのツール。Advanced Outputを有効にすると、IRPやファストI/Oのカーネル側の語彙で操作を表示する。
ウイルス対策ミニフィルター
ファイルI/O中のウイルス検出・駆除を行うミニフィルター。FSFilter Anti-Virus帯(320000〜329999)に位置する。Microsoft DefenderのWdFilterなどが該当する。
クラウドファイルフィルター(cldflt)
クラウドファイルAPIを実装するミニフィルター。OneDriveのファイルオンデマンドの実行部隊で、プレースホルダーが開かれたときに実体を取得する。
除外設定(フォルダー除外)
指定したパス・プロセスをウイルス対策のスキャン対象から外す設定。効くのはその設定を持つ製品自身のフィルターだけで、保護レベルを下げるトレードオフを伴う。
Dev Drive
開発ワークロード向けに設計された専用ボリューム。Microsoft Defenderがパフォーマンスモード(非同期スキャン)で動作し、フォルダー除外の安全な代替と位置付けられる。
FltMgrフレーム
レガシーフィルターとの共存のため、FltMgrがI/Oスタックの複数箇所にアタッチする単位。fltmcの出力のFrame列で確認できる。

機械可読データ

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