Power Automateのライセンス ── Microsoft 365でどこまで無料か、プレミアムが要るのはいつか

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「Power AutomateはMicrosoft 365に入っているから無料で使えるんですよね」。この認識で自動化を始めた会社から、しばらくして相談が来ることがあります。「SQL Serverにつなごうとしたら『プレミアム』の警告が出た」「試しに作ったフローが90日経ったら動かなくなった」「作った担当者が辞めたらフローが止まると言われた」。どれもライセンスの仕組みに原因があります。

半分は正しいのです。Microsoft 365のライセンスには、追加費用なしでPower Automateのクラウドフローを作れる利用権(いわゆるシード権)が含まれており、承認フローや通知、SharePointリスト連携くらいまでは本当に無料の範囲で組めます。問題は、その範囲の境界線がコネクタ単位で引かれていて、作り始めてから壁に当たるまで気づきにくいことです。この記事では、Power Automateのライセンス体系を「何がしたいか」起点で整理し、無料の範囲、プレミアムが必要になる瞬間、有料プランの選び方、そして実務でつまずきやすいポイントをまとめます。

なお、この記事では価格そのものには触れません。価格は改定されますが、「どの層のライセンスで何ができるか」という構造は比較的安定しているためです。最新の条件は必ずMicrosoft Learnと公式の価格ページで確認してください。

1. まず結論

  • Microsoft 365のライセンスには標準コネクタを使ったクラウドフロー(自動化・スケジュール・ボタン起動)の作成・実行が含まれます。SharePoint・Outlook・Teams・Forms・Excel Onlineあたりの自動化は追加費用なしで作れます。12
  • ただしこの利用権は「Microsoft 365を個人の生産性向上のために拡張する」位置づけで、1ユーザー1日6,000アクションの上限があり、プレミアムコネクタ・カスタムコネクタ・オンプレミスデータゲートウェイ・RPA・AI Builderは含まれません。13
  • Dataverse・SQL Server・HTTP(汎用HTTPアクション)・カスタムコネクタはプレミアム扱いです。「外部のWeb APIを呼ぶだけだから無料だろう」は通用しません。45
  • 有料プランは大きく2系統です。ユーザーに割り当てるPower Automate Premiumと、フローやマシンに割り当てるPower Automate Process(旧per userプラン・per flowプラン・無人RPAアドオンの後継)。使う人数とプロセス数のどちらで数えた方が安いか、という構造です。67
  • 自動化フロー・スケジュールフローはフロー所有者のライセンスで動き、ボタン起動のインスタントフローは実行した人のライセンスで動きます。プレミアムコネクタ入りのボタンフローを部署で共有すると、実行者全員にPremiumが必要になります(またはフローにProcessを割り当てる)。8
  • 承認(Approvals)はDataverseにデータを保存しますが、承認コネクタ自体は標準コネクタです。Microsoft 365のライセンスで承認フローは作れます。9
  • 90日の試用版(Power Automate Trial)は自分で有効化でき、プレミアム機能をほぼ全部試せます。便利な反面、試用版のまま本番運用に入ってしまい、期限切れでフローが止まる事故が定番です。610

2. ライセンスの全体像 ── Microsoft 365の「シード権」とは何か

Power Automateのライセンスは、ユーザーライセンス(人に割り当てる)とキャパシティライセンス(フローやマシンといった自動化そのものに割り当てる)の2系統で構成されています。6

このうちユーザーライセンスの一種として、Microsoft 365やDynamics 365、Windowsといった他製品のライセンスに「おまけ」として付いてくる限定的な利用権があり、Microsoftのドキュメントではシードライセンス(seeded licenses)と呼ばれています。「Power Automateは365に入っている」の実体はこれです。3

Microsoft 365のシード権でできることは、次の通りです。1

  • 自動化フロー・スケジュールフロー・ボタンフローの作成と実行
  • 標準コネクタの利用
  • 1ユーザーあたり1日6,000アクションまで

一方、含まれないものが明確に列挙されています。13

  • プレミアムコネクタ
  • カスタムコネクタ
  • オンプレミスデータゲートウェイ
  • RPA(デスクトップフローのオーケストレーション)
  • AI Builder

Microsoft Learnはこの利用権を「ユーザーがOffice 365を個人の生産性シナリオのためにカスタマイズ・拡張できるようにするための限定的な利用権」と位置づけ、エンタープライズ用途にはPremiumライセンスを推奨すると明記しています。1 つまり「365に入っているPower Automate」は、Microsoft 365の中で完結する自動化のための権利であって、社内システムや外部サービスまで含めた業務自動化基盤としての利用は最初から想定されていない、というのがMicrosoftの整理です。

1日6,000アクションという上限も誤解されやすい数字です。これはフローの実行回数ではなく、フロー内のトリガーとアクション1つ1つの実行数で数えます。ループ内のアクションは反復のたびにカウントされるため、「メール1通ごとに添付を保存する」ような単純なフローでも、件数が多ければ意外と消費します。上限を超えても即座に止まるわけではなく、超過の度合いに応じて実行が遅延します。8

3. 標準コネクタとプレミアムコネクタ ── 境界線はここにある

コネクタには標準(Standard)とプレミアム(Premium)の2つの層があり、どちらに属するかはコネクタごとに決まっています。中小企業の実務でよく使うものを整理すると、こうなります。

代表的なコネクタ
標準(Microsoft 365の範囲で利用可) SharePoint / Office 365 Outlook / Microsoft Teams / Microsoft Forms / Excel Online (Business) / OneDrive for Business / 承認(Approvals) 29
プレミアム(有料ライセンスが必要) Microsoft Dataverse / SQL Server / HTTP / カスタムコネクタ / Salesforce等の他社業務SaaS多数 45

つまずきやすいポイントを3つ挙げます。

  • HTTPはプレミアムです。「コネクタが用意されていないサービスでも、Web APIがあればHTTPアクションで呼べる」というのはその通りなのですが、この汎用HTTPコネクタはプレミアム扱いです。511 基幹システムやWebサービスとの連携を「HTTPで呼べば無料」と見積もっていると、ここで崩れます。なお、呼びたい相手がSharePointのREST APIである場合に限っては、標準のSharePointコネクタに含まれる「SharePointにHTTP要求を送信します(Send HTTP Request to SharePoint)」アクションで代替でき、追加ライセンスなしで済みます。11
  • Dataverseコネクタはプレミアムだが、承認コネクタは標準です。承認機能は裏側でDataverseにレコードを保存しますが、承認コネクタ自体は標準コネクタであり、Microsoft 365のライセンスで承認フローを作成できます。必要なDataverseデータベースは、既定の環境なら承認フローを最初に作ったときに自動的に用意されます。9 一方、Dataverseのテーブルをトリガーやアクションで直接触る構成にした瞬間、プレミアムになります。4
  • オンプレミスデータゲートウェイの利用権もMicrosoft 365には含まれません。社内サーバーのSQL Serverやファイル共有にクラウドフローからアクセスする構成は、ゲートウェイの利用権とプレミアムコネクタの両方が絡むため、実質的に有料プランの領域です。3

フローの編集画面ではプレミアムコネクタに「プレミアム」のラベルが表示されるので、作る前に確認できます。プレミアムコネクタ入りのフローをライセンスのないユーザーが実行しようとすると、DirectApiAuthorizationRequiredというライセンスエラーで失敗します。5

4. 有料プランの構造 ── PremiumとProcess、どちらで数えるか

プレミアム機能が必要になったとき、現行の選択肢は主に3つです。名称が数年前に再編されており、旧名称の情報が検索結果に混ざりやすいので注意してください。旧per userプランはPremiumに、旧per flowプランと旧無人RPAアドオンはProcessに置き換えられています7

プラン 割り当て先 主な内容
Power Automate Premium ユーザー 標準・プレミアム・カスタムコネクタのクラウドフローを無制限に作成・実行・共有(1日40,000アクション/人)。デスクトップフローの作成と有人実行(attended bot 1つ)、プロセスマイニング、AI Builderクレジット付き 6
Power Automate Process クラウドフロー、またはマシン フローに割り当てると、実行者のライセンスに関係なくプレミアムコネクタが使え、1日250,000アクションまで実行可能(最大10ライセンスまで積み増し可)。割り当てにはフローがソリューションに含まれている必要あり。マシンに割り当てると無人実行のボット1つになる 6
Power Automate Hosted Process ホストマシン/ホストマシングループ Microsoftがホストする仮想マシンで無人RPAを実行する。物理マシンの管理が不要。Processの上位互換の位置づけ 6

選び方の軸はシンプルで、「使う人数」で数えるか「業務プロセス数」で数えるかです。

  • プレミアムコネクタを使うフローを、特定の担当者が作って自動実行させるだけなら、その所有者にPremiumを1つ。自動化フロー・スケジュールフローは所有者のライセンスで動くため、トリガーを起こす社員(SharePointにファイルを置く人、Formsに回答する人)にはライセンスは不要です。8
  • ボタン起動のプレミアムフローを部署の全員が使う、あるいは大量のアクションを消費する基幹プロセスがある場合は、フローにProcessを割り当てる方が合理的です。Processが割り当てられたフローは、誰が実行してもライセンスチェックを通ります。86
  • Microsoftのドキュメントは、無人RPA・サービスプリンシパル所有のフロー・大量アクション・多人数で起動するプレミアムフローのいずれかに該当する場合をProcessの適用基準として挙げています。8

なお、Processはあくまでフロー・マシン用のライセンスで、ユーザーライセンスの代わりにはなりません。フローを作る人・デスクトップフローを管理する人にはユーザー側のライセンスが引き続き必要です。6

5. RPA(デスクトップフロー)のライセンス ── PAD単体は無料、連携から有料

Power Automate for desktop(PAD)は、Windows 10/11の利用権の一部として、自分のPCでデスクトップフローを作成し、手元で有人実行するだけなら追加費用なしで使えます。ただしこの範囲は「既定の環境でのローカル実行のみ(オーケストレーションなし)」で、フローの共有も、既定以外の環境での作成もできません。31

業務として組み込む段階では、次の順にライセンスが必要になります。

  • クラウドフローからデスクトップフローを呼び出す(有人): 呼び出しに使う接続のユーザーにPremiumが必要です。Freeライセンスのユーザーが「Power Automate for desktopで構築したフローを実行する」アクションを追加しようとすると、試用版の開始を促されます。610
  • 無人実行(unattended): マシンに割り当てるProcessライセンスが必要です。さらに、そのマシンの登録自体はPremiumライセンスを持つユーザーが行う必要があるため、「Processだけ買えば無人RPAが動く」わけではありません。6
  • 物理マシンを持ちたくない場合: Hosted Processで、Microsoftがホストするマシン上で無人実行する構成が取れます。6

「まずPAD単体・手動実行で効果を確かめ、価値が確認できたらPremium/Processで自動化に格上げする」という段階的な進め方が、投資判断としては安全です。基幹システムへの転記自動化の実際の作り方は「Power Automate for desktopで基幹システムへの転記を自動化する」で扱っています。

6. AI Builderのクレジット ── OCRなどのAI機能は従量制

帳票のOCR(フォーム処理)やテキスト分類など、AI Builderのアクションをフローに組み込む場合は、AI Builderクレジットという従量枠を消費します。クレジットはPower Automate Premiumなどのプレミアムライセンスに一定量が含まれ、フローが動く環境で利用可能になっている必要があります。12 追加購入用のAI Builderキャパシティアドオンもありますが、2025年11月1日以降、新規顧客への販売は終了しており、既存契約の更新とPremium付属のシードクレジットも2026年11月1日に終了する移行期にあります。AI Builderの機能自体はなくならず、後継のCopilotクレジットで引き続き利用できるため、これから導入する場合はアドオンではなくCopilotクレジット前提で費用を計画してください。13

現行の比較表では、Premium・Process・Hosted Processの各ライセンスに月5,000クレジットが含まれると記載されています。シナリオごとに消費レートが異なり、フォーム処理(文書からのデータ抽出)は消費が大きめ、単純なテキスト抽出は小さめという構造です。6 Microsoft 365のシード権にはAI Builderは含まれないため、「無料の範囲でOCRだけ試す」ことはできません。1

月5,000クレジットで足りるかどうかは処理件数次第です。FAX注文書のOCRを題材にした具体的な設計と、クレジット消費の見積もり方は「FAX注文書をAI Builderで読み取って処理する」で整理しています。

7. 実務でつまずくポイント集

90日試用版のまま本番運用に入ってしまう

Power Automate Trialは、ユーザーが自分で有効化できる90日の試用ライセンスで、Premiumとほぼ同等の機能(AI Builderクレジットとストレージを除く)に加え、無人RPAまで試せます。6 プレミアム機能に触れた瞬間に「試用を開始しますか」と案内されるため、本人がライセンスを意識しないまま試用が始まっていることも珍しくありません。10

問題は90日後です。所有者がプレミアムライセンスを失った状態のプレミアムフローは、性能が下げられた上で所有者全員に通知され、対処しなければ14日でフローが無効化されます14 「検証で作ったフローがいつの間にか業務の一部になっていて、90日後に止まって初めてライセンスの問題に気づく」というのが典型的な事故です。試用で作り込む場合は、本採用時のライセンス費用まで含めて最初から見積もっておくべきです。

所有者のライセンスとフローの実行の関係

繰り返しになりますが、自動化フロー・スケジュールフローはフロー所有者のライセンスコンテキストで動き、インスタントフロー(ボタン、アプリからの起動)は実行した人のライセンスで動きます。8 ここから実務上の帰結がいくつか出ます。

  • 自動化フローなら、トリガーを起こす社員や、承認要求に応答する承認者にはプレミアムライセンスは不要です。承認者の分までPremiumを人数分購入する必要はありません。15
  • 逆にプレミアムコネクタ入りのボタンフローを共有すると、実行者全員がPremium必須になります。この場合はフローへのProcess割り当てを検討します。8
  • プレミアムコネクタを含むフローを共有された共同所有者が、フローを編集したり手動実行したりするには、その人自身にもプレミアム相当のライセンスが必要です。16
  • 所有者が退職すると、フローは所有者のライセンスを失って前述の14日ルールに入ります。ソリューションに含めたフローなら所有者を変更でき、そうでないフローは共同所有者によるエクスポート・インポート(新しいフローとして新所有者のライセンスで動かす)か、Processの割り当てで立て直します。14

フローの所有者・接続・引き継ぎの設計は、ライセンスと並ぶ運用の急所です。詳しくは「Power Automateの属人化対策 ── 所有者・接続・引き継ぎの設計」で扱っています。

「1ライセンスの使い回し」はライセンス違反になる

「Premiumを1つだけ買って、共有アカウントに割り当てて全員でそのアカウントを使えばいい」という発想は、Microsoftが多重化(multiplexing)と呼ぶ構成で、明確にライセンス違反とされています。複数のユーザーがサービスアカウントの資格情報を共有し、そのアカウントに割り当てた1つのPremiumライセンスでプレミアムフローを使う構成は非準拠だと、LearnのFAQに具体例つきで書かれています。15

判断の目安は「誰がフローから価値を受け取るか」です。自動フロー・スケジュールフローの実行自体は所有者のライセンス文脈で動くため、リストにアイテムを登録してフローのきっかけを作っただけの人や、承認要求に応答するだけの人に、それだけでプレミアムライセンスが必要になるわけではありません。フローが所有者にメールを送るだけなら所有者のライセンスで足ります。一方、同じFAQは、プレミアムフローがアイテムを登録した本人へ結果(メール)を返す構成を、登録者が間接的にフローを起動して価値を受け取っているとして、所有者に加えて本人にもPremiumが必要になる多重化の例に挙げています。プレミアムフローの結果を大人数に返すなら、素直にProcessでフロー側をライセンスするのが安全です。15

承認フローは無料の範囲、ただしDataverseの直接操作は別

承認フローはMicrosoft 365のライセンスで作れます(3章の通り)。9 ただし、承認の履歴をDataverseコネクタで直接読み書きする、承認テーブルの変更をDataverseトリガーで拾う、といった一歩踏み込んだ構成はプレミアムです。「承認は無料でできたのに、履歴のレポート化を足そうとしたら有料になった」という段差は知っておくと見積もりを誤りません。承認フロー自体の設計は「Power Automateで承認フローを作る ── 紙とメールの稟議・申請を電子化する」にまとめています。

8. 判断表 ── やりたいこと別・必要なライセンス

やりたいこと 必要なもの
Formsの回答をSharePointリストに記録してTeams通知 Microsoft 365のみ 12
稟議・申請の承認フロー(Teams/Outlookで承認) Microsoft 365のみ 9
外部のWeb APIをHTTPアクションで呼ぶ 所有者にPremium(またはフローにProcess) 58
社内のSQL Serverへ書き込む(オンプレ) Premium+オンプレミスデータゲートウェイの利用権(Microsoft 365には含まれない) 43
プレミアムコネクタ入りのボタンフローを部署全員で使う 実行者全員にPremium、またはフローにProcess 8
PADで自分のPCの画面操作を自動化し、手元で実行 追加費用なし(Windowsの利用権の範囲) 3
クラウドフローからデスクトップフローを呼ぶ(有人) 接続ユーザーにPremium 6
無人実行(夜間バッチ的なRPA) マシンにProcess+マシン登録にPremiumユーザー 6
帳票OCRなどAI Builderを使う Premium等に含まれるクレジット(月5,000)またはアドオン 612

迷ったら、フローの編集画面でコネクタの「プレミアム」ラベルを確認し、「そのフローを起動するのは誰か(自動か、ボタンか)」「使う人数とプロセス数のどちらが多いか」の順で考えると、必要なライセンスはほぼ特定できます。

9. まとめ ── ライセンス費は「開発費の分割払い」として見る

Microsoft 365のシード権は、標準コネクタの範囲なら本物の追加費用ゼロです。承認・通知・SharePoint連携という中小企業の自動化の入り口が無料の範囲に収まっているのは、素直に活用すべき点です。一方で、基幹システム・外部API・RPA・OCRへ踏み出した瞬間にプレミアムの領域に入り、そこからは「人数×月額」または「プロセス数×月額」の継続コストが発生します。

このコストを評価するときは、月額だけを見ずに月額×人数(またはプロセス数)×利用年数で総額にして、代替案と比べることをお勧めします。数人分のPremiumを5年使えば、小さな受託開発が1本できる金額になることもありますし、逆に、要件が複雑でフローの保守に人手がかかり続けるくらいなら、最初から専用のシステムを作った方が総額で安いこともあります。反対に、既存パッケージの導入や開発の見積もりと比べたら、ライセンス費を払ってもPower Automateが圧倒的に安い、というケースももちろん多くあります。大事なのは、「365に入っているから無料」という前提を早い段階で捨てて、ライセンス費を含めた総額で自動化の投資判断をすることです。

どの業務をどのライセンス層で自動化し、どこから先を開発に切り替えるか。その線引きの相談から、Power Automateでは収まらない部分の受託開発まで、お手伝いできます。

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合同会社小村ソフトでは、Power Automateのライセンス選定を含む自動化の設計相談から、ライセンス費と開発費の比較検討、フローでは収まらない業務のシステム化まで扱っています。

参考リンク

  1. Microsoft Learn, Power Automate licensing FAQ. Microsoft 365(Office 365)ライセンスに含まれるPower Automate機能(自動化・スケジュール・ボタンフロー、標準コネクタ、1日6,000アクション)と含まれない機能(プレミアムコネクタ、カスタムコネクタ、ゲートウェイ、RPA、AI Builder)、「個人の生産性シナリオ向けの限定的な利用権」という位置づけについて。  2 3 4 5 6 7 8

  2. Microsoft Learn, List of all Standard tier connectors. SharePoint、Office 365 Outlook、Microsoft Teams、Microsoft Forms、Excel Online (Business)、OneDrive for Businessなどが標準層のコネクタであることについて。  2 3

  3. Microsoft Learn, Deep dive on specific licenses. シードライセンスの定義、Microsoft 365のシード権の内容(標準コネクタのみ・1日6,000アクション・プレミアムコネクタ/カスタムコネクタ/ゲートウェイ/RPA/AI Builderは含まれない)、Windowsライセンスの有人RPA(ローカル実行のみ・オーケストレーションなし)について。  2 3 4 5 6 7

  4. Microsoft Learn, List of all Premium tier connectors. Microsoft Dataverse、SQL Server、Salesforceなどがプレミアム層のコネクタであることについて。  2 3 4

  5. Microsoft Learn, Cloud flow error code reference. HTTP・SQL Server・Dataverse・カスタムコネクタがプレミアムコネクタであること、Microsoft 365のシードライセンスのユーザーがプレミアムコネクタ入りフローを実行するとDirectApiAuthorizationRequiredエラーになることについて。  2 3 4 5

  6. Microsoft Learn, Types of Power Automate licenses. ユーザーライセンスとキャパシティライセンスの2系統、Premium(全コネクタ・1日40,000アクション・attended bot 1・AI Builderクレジット)、Process(フロー/マシンに割り当て・1日250,000アクション・最大10個まで積み増し・ソリューション必須・無人ボット)、Hosted Process、Trial(90日・Premiumとほぼ同等+無人RPA、AI Builderクレジットとストレージは除く)、各ライセンスにAI Builderクレジット月5,000が含まれること、マシン登録・デスクトップフロー呼び出しにPremiumユーザーが必要なことについて。  2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16

  7. Microsoft Learn, Deep dive on specific licenses. 旧Per-userプランがPremiumに、旧Per-flowプランと旧無人RPAアドオンがProcessに置き換えられたこと(レガシー扱い)について。  2

  8. Microsoft Learn, Power Automate licensing FAQ. 自動化・スケジュールフローが所有者のライセンスコンテキストで動き、インスタントフローが実行者のライセンスで動くこと、プレミアムコネクタ入りインスタントフローは実行者全員にPremiumが必要なこと(またはフローにProcess)、Processライセンスの適用基準(無人RPA・サービスプリンシパル・大量アクション・多人数利用)、アクションの数え方とループのカウント、超過時の遅延について。  2 3 4 5 6 7 8 9

  9. Microsoft Learn, Get started with approvals. 承認コネクタが標準コネクタであり、標準コネクタを使えるライセンス(Office 365等)で承認フローを作成できること、承認データの保存に必要なDataverseデータベースが既定の環境では自動的に用意されることについて。  2 3 4 5

  10. Microsoft Learn, Premium RPA features. RPAのプレミアム機能に必要なライセンス、Trialライセンスが90日であること、Freeユーザーがクラウドフローに「Run a flow built with Power Automate for desktop」アクションを追加しようとすると試用開始を促されることについて。  2 3

  11. Microsoft Learn, Guidance: Migrate from classic workflows to Power Automate flows in SharePoint. 汎用HTTPコネクタ(アクション)がプレミアムであること、SharePointのREST API呼び出しは標準のSharePointコネクタの「Send HTTP Request to SharePoint」アクションで代替できることについて。  2

  12. Microsoft Learn, Power Automate licensing FAQ. AI BuilderアクションがAI Builderクレジットを消費すること、クレジットはPower Automate Premium等のプレミアムライセンスまたはAI Builderキャパシティアドオンで得られること、クレジットがフローの環境で利用可能である必要があることについて。  2

  13. Microsoft Learn, End of AI Builder credits. 2025年11月1日以降のAI Builderキャパシティアドオンの新規顧客への販売終了、2026年11月1日のアドオン更新終了とPremiumライセンス付属シードクレジットの廃止、AI Builder機能がCopilotクレジットで引き続き利用できること、移行期間中のクレジット消費の優先順位について。 

  14. Microsoft Learn, Power Automate licensing FAQ. 所有者がプレミアムライセンスを失った(退職を含む)プレミアムフローは性能が下げられ、所有者への通知後、対処がなければ14日でフローが無効化されること、ソリューション対応フローの所有者変更やエクスポート・インポート、Process割り当てによる立て直しについて。  2

  15. Microsoft Learn, Power Automate licensing FAQ. 多重化(multiplexing)によるライセンス数削減が違反であること、サービスアカウントの資格情報を複数人で共有して1つのPremiumライセンスでプレミアムフローを使う構成が非準拠であること、承認要求に応答するだけのユーザーにはPremiumが不要なこと、「誰がフローから価値を受け取るか」による判定例について。  2 3

  16. Microsoft Learn, User doesn’t have a service plan adequate for the non-Standard connection error. プレミアムコネクタを含むフローを共有されたユーザーが編集・手動起動するには、その人自身にプレミアム相当のユーザーライセンスが必要なこと、ライセンス期限切れでも同じエラーになることについて。 

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よくある質問

この記事のテーマについて、相談時によくある質問をまとめています。

Microsoft 365のライセンスだけでPower Automateはどこまで使えますか?
SharePoint・Outlook・Teams・Forms・Excel Onlineなどの標準コネクタを使ったクラウドフロー(自動化・スケジュール・ボタン起動)の作成と実行までです。1ユーザーあたり1日6,000アクションの上限があります。プレミアムコネクタ、カスタムコネクタ、オンプレミスデータゲートウェイ、RPA(デスクトップフローの管理・連携)、AI BuilderはMicrosoft 365の利用権には含まれず、Power Automate Premium等の有料ライセンスが必要です。
HTTPコネクタはMicrosoft 365ライセンスで使えますか?
使えません。汎用のHTTPコネクタ(HTTPアクション)はプレミアム扱いで、SQL ServerやDataverse、カスタムコネクタと同様にPower Automate Premiumなどのライセンスが必要です。ただしSharePointのREST APIを呼びたいだけなら、標準のSharePointコネクタに含まれる「SharePointにHTTP要求を送信します」アクションで代替でき、この場合は追加ライセンスなしで済みます。
Power Automate PremiumとProcessはどちらを選ぶべきですか?
Premiumはユーザーに割り当てるライセンス、Processはフローやマシンに割り当てるライセンスです。プレミアム機能を使うフローを特定の担当者が数本作って回すだけならPremiumを人数分、ボタン起動のプレミアムフローを大人数で使う場合や、無人RPA・大量実行が必要な場合は、実行者側のライセンスが不要になるProcessをフロー(またはマシン)単位で割り当てる方が合理的です。使う人数と業務プロセス数のどちらが多いかで比較します。
Power Automate for desktopは無料で使えますか?
Windows 10/11の利用権の範囲で、自分のPC上でデスクトップフローを作成して手元で有人実行するだけなら追加費用なしで使えます。ただし既定の環境以外での作成、フローの共有、クラウドフローからの呼び出しといったオーケストレーションは含まれません。クラウドフロー連携にはPower Automate Premium、無人実行にはさらにProcessライセンスが必要です。

著者プロフィール

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小村 豪

合同会社小村ソフト 代表

Windows ソフト開発、技術相談、不具合調査を中心に、既存資産が残る案件や原因が見えにくい障害調査に強みがあります。

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