知識マップ: メモリ整合性(HVCI)をオフにすると速くなるのか ── 意味と手順と判断

記事「メモリ整合性(HVCI)をオフにすると速くなるのか ── 意味と手順と判断」の主張を、概念と関係(エッジ)に分解した知識グラフの全体です。各関係には根拠・確認日・確度が付いています。

メモリ整合性(HVCI)は仮想化ベースのセキュリティ(VBS)の上に載る機能で、VBSはWindowsハイパーバイザーを使い、ハイパーバイザーはSLATを前提とする。メモリ整合性はカーネルへのコード注入を防ぐが、ハイパーバイザーがOSの下に入ることと実行許可をハイパーバイザーが強制することによる仮想化の性能影響の原因になることがあり、このうちメモリ整合性に固有なのは実行許可の強制によるコストで、CPUにMode-Based Execution Control(MBEC/GMET)があればそのコストは軽減され、無ければRestricted User Modeのエミュレーションで大きくなる。ハイパーバイザーが下に入ることによる二段階アドレス変換のコストはこれとは別で、MBECでは減らない。仮想マシン プラットフォームも同じハイパーバイザーを使って性能影響の原因になることがあり、WSL 2はこれを前提とし、Windows サンドボックスも同じハイパーバイザーで動くため、メモリ整合性をオフにしてもハイパーバイザーは残り得る。メモリ整合性はコア分離の画面・レジストリ・グループポリシーで構成でき、動作状態はWin32_DeviceGuardとmsinfo32で確認でき、MBECの有無もWin32_DeviceGuardで分かる。メモリ整合性は要件に適合しないドライバーの読み込みブロックの原因になることがあり、その記録はCodeIntegrity運用ログで確認でき、対応版ドライバーへの更新が推奨され、Windowsが自動で有効化したPCに限っては、起動失敗時の自動無効化の安全装置がブロックによる起動不能を軽減する(手動でオンにした場合は文書化されておらず、働いた場合も原因の確定ではない)。一部のアンチチートは、エラーでHVCIを名指しした PC ではHVCIを前提とする。性能影響への対応としては、状態を確認したうえで同じ条件で複数回測る再現性のある比較を勧める。

メモリ整合性(HVCI)をオフにすると速くなるのかの知識マップメモリ整合性がVBSとWindowsハイパーバイザーの上に載り、コア分離の画面・レジストリ・グループポリシーで構成され、カーネルへのコード注入を防ぐ一方で仮想化による性能影響とドライバーの読み込みブロックの原因になり得ること、性能影響のうちメモリ整合性に固有の実行許可の強制コストをMBEC/GMETが軽減し、Restricted User Modeが大きくすること、ハイパーバイザー自体も二段階アドレス変換で性能影響の要因になること、動作状態はWin32_DeviceGuardとmsinfo32で確認でき、仮想マシン プラットフォームやWSL 2・Windows サンドボックスが同じハイパーバイザーを使い、エラーでHVCIを名指しするアンチチートがHVCIを前提とし、性能影響には再現性のある測定で対応することを示す図利用する利用する前提とする防止する原因になり得る原因になり得る利用する利用する原因になり得る原因になり得る原因になり得る軽減する原因になり得るで構成できるで構成できるで構成できるで確認できるで確認できるで確認できる前提とする利用する利用する原因になり得るで確認できる推奨される対応軽減する前提とする推奨される対応メモリ整合性仮想化による性能影響仮想化ベースのセキュリティWindowsハイパーバイザーSLATカーネルへのコード注入仮想マシン プラットフォームMode-Based Execution Control(MBEC)Restricted User Mode(RUM)実行許可の強制によるメモリ整合性のコストコア分離レジストリグループポリシーWin32_DeviceGuardクラスmsinfo32(システム情報)WSL 2Windows サンドボックスHVCIによるドライバー読み込みブロックCodeIntegrity - OperationalログHVCI対応ドライバー起動失敗時のメモリ整合性の自動無効化アンチチートのHVCI要件ベンチマークの再現性

概念間の関係(全28件)

図と同じ関係を文章でも列挙します。表示している文と機械可読な意味データ(RDFa)は同じ要素に載っています。確度が「確立した関係」のものは直接の関係として、「条件付きの関係」のものは成立条件つきの言明(rdf:Statement)として表現しています。

主要概念の定義

メモリ整合性
カーネルモードのコード整合性検証をVBSの隔離環境で実行するVBSの機能。カーネルページは検証合格後にのみ実行可能となり、実行可能ページは書き込み可能にならない。
仮想化による性能影響
メモリ整合性(HVCI)や仮想マシン プラットフォームのためにハイパーバイザーがOSの下で動くこと、およびカーネルページの実行許可をハイパーバイザーが強制することによって生じる性能の低下。Microsoftは一部のシナリオと構成で影響があり得ると案内している。
仮想化ベースのセキュリティ
ハードウェア仮想化とWindowsハイパーバイザーで隔離環境を作り、カーネルが侵害され得る前提でセキュリティ機能を収容する仕組み。
Windowsハイパーバイザー
ハードウェアの直上で動き、パーティションと呼ばれる隔離実行環境を作って物理CPUとメモリへのアクセスを調停するType 1のハイパーバイザー。Hyper-Vを有効にすると、ホストのWindows自身もその上のルートパーティションで動く。
仮想マシン プラットフォーム
「Windowsの機能の有効化または無効化」にあるオプション機能で、WSL 2などの軽量な仮想マシンをWindowsハイパーバイザーの上で動かすための土台。WSL 2を使うには有効にする必要がある。
実行許可の強制によるメモリ整合性のコスト
メモリ整合性が「検証に合格したページだけ実行可能」という規則をカーネル自身ではなくハイパーバイザーのメモリ保護で強制することによる性能コスト。CPUにMBEC/GMETがあればハードウェアが処理し、無ければRestricted User Modeのエミュレーションで肩代わりするため大きくなる。仮想化による性能影響のうちメモリ整合性に固有の部分で、ハイパーバイザーが下に入ることによる二段階アドレス変換のコストとは別。
Mode-Based Execution Control(MBEC)
メモリの実行保護をユーザーモード実行(UMX)とカーネルモード実行(KMX)に分けてハードウェアで区別できるようにするプロセッサーの仮想化支援機能。Intel Kaby Lake以降のMBECと、AMD Zen 2以降の同等機能Guest Mode Execute Trap(GMET)が該当する。
Restricted User Mode(RUM)
MBEC/GMETを持たない古いプロセッサーで、ハイパーバイザーがその機能をエミュレーションで代替する方式。メモリ整合性の性能への影響がより大きくなる。
WSL 2
WSLの現行既定のアーキテクチャ。管理された軽量ユーティリティVMの中でMicrosoftビルドのLinuxカーネルを動かし、各ディストリビューションをVM内の隔離されたコンテナーとして実行する。
Windows サンドボックス
使い捨てのクリーンなデスクトップ環境を数分で用意できる、Windows Pro/Enterprise/Education系で使えるホスト同系統の軽量な仮想化検証環境。
HVCIによるドライバー読み込みブロック
メモリ整合性の要件に適合しないドライバーの読み込みがブロックされる事象。
HVCI対応ドライバー
メモリ整合性の実行可能ページ規則に適合し、コード整合性検証に合格するドライバー。
起動失敗時のメモリ整合性の自動無効化
Windowsがメモリ整合性を自動で有効化した(出荷イメージや既定有効化でレジストリのWasEnabledByとEnabledBootIdが設定された)PCで、有効化から3回の起動の間に起動時のクラッシュが起きた場合に、Windowsが自動的にメモリ整合性をオフへ戻す安全装置。コア分離の画面から手動でオンにした場合については文書化されていない。記録されるのは起動失敗の事実であって原因の確定ではない。
アンチチートのHVCI要件
Riot GamesのVanguardなど一部のアンチチートが、Windows 11でメモリ整合性(HVCI)をシステム整合性の検証に使い、VAN: RESTRICTIONのエラーでHVCIが名指しされたPCではHVCIの有効化をゲーム起動の条件にすること。すべてのPCに一律に課される条件ではなく、エラーに挙げられた機能で決まる。
ベンチマークの再現性
同一条件で実行すれば同じ傾向の結果が得られるように、電源・熱・バックグラウンド活動などの環境条件を揃えて実行し記録するベンチマーク比較のあり方。

機械可読データ

このデータセットについて

作成
合同会社小村ソフト
ライセンス
CC BY 4.0 ── 出典(合同会社小村ソフト)とライセンスへのリンクを明示し、改変した場合はその旨を示すことを条件に、再配布・改変を含めて再利用できます
最終確認日
2026-09-04 ── 収録する関係のうち、最後に出典と照合した日

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