ハイブリッドシャットダウン(高速スタートアップ)
ユーザーセッションはサインアウトするが、カーネルセッションは閉じずに休止ファイルへ保存し、次回起動でそのまま復元する既定のシャットダウン動作。
- 概念URI
https://comcomponent.com/knowledge/hybrid-shutdown/
- 最終確認日
- 2026-08-01
- 機械可読データ
- JSON-LD
この概念が関わる関係
- ハイブリッドシャットダウン(高速スタートアップ)は休止状態(S4)を利用します。ユーザーにはS5(完全シャットダウン)のように見えても、システムは実際にはS4(休止)を経由する。デバイスのwakeアラームへの応答はS5相当に扱われる。 / 確度: 確立した関係 / 確認日: 2026-09-04 出典
- ハイブリッドシャットダウン(高速スタートアップ)は休止ファイル(hiberfil.sys)を前提とします。高速スタートアップは休止ファイルの仕組みの上に乗っているため、powercfg /h off で休止状態を無効にして休止ファイルを削除すると、休止状態・ハイブリッドスリープとともに高速スタートアップも使えなくなる。HiberbootEnabled=0 は休止ファイルを残すので、完全な休止ファイルなら休止状態(S3を持つ機種ならハイブリッドスリープも)はそのまま使える(縮小休止ファイルはもともと高速スタートアップしかサポートしない)。 / 確度: 確立した関係 / 確認日: 2026-09-04 出典 出典
- ハイブリッドシャットダウン(高速スタートアップ)はカーネル・ドライバー・サービス状態の持ち越しの原因になることがあります。ユーザー操作によるシャットダウンではカーネル・ドライバー・サービスが再起動ではなく保存・復元されるため、ドライバーが抱えた不調な状態、サービスが握っていたハンドルやメモリ、メモリリークが「シャットダウン」を越えて持ち越される。Microsoftはドライバーとサービスのメモリリークの監視を求めている。 / 確度: 確立した関係 / 確認日: 2026-09-04 出典
- ハイブリッドシャットダウン(高速スタートアップ)は稼働時間がリセットされない状態の原因になることがあります。稼働時間はWin32_OperatingSystemのLastBootUpTimeから現在時刻を引いて求めるカーネル起動基準の値で、カーネルが休止して復元されるだけのハイブリッドシャットダウンでは更新されない。カーネル再起動間の稼働時間が以前のWindowsより大幅に長くなり得ると明記されている。ただし稼働時間はスリープや休止状態からの復帰、完了しなかったシャットダウンでも保たれるので、ハイブリッドシャットダウンの手がかりにはなっても確定にはならず、判定はKernel-Bootイベント27の値で行う。 / 確度: 確立した関係 / 確認日: 2026-09-04 出典 出典
- ハイブリッドシャットダウン(高速スタートアップ)は完全シャットダウンを待つ更新プログラムの原因になることがあります。一部の更新プログラムは完全シャットダウン後の起動でしか適用を完了できず、休止を使う高速スタートアップ経由の起動では完了しない。この動作は再起動では起きない。 / 確度: 確立した関係 / 確認日: 2026-09-04 出典
- ハイブリッドシャットダウン(高速スタートアップ)はWake on LAN(Wake on Magic Packet)と両立しません。Windows 10以降の既定のシャットダウン(ハイブリッドシャットダウン、S4)からも完全シャットダウン(S5)からもWake on LANはサポートされない。ユーザーがシャットダウン状態で消費電力ゼロを期待するため、ネットワークアダプターは明示的にwake用に準備されない。Windowsがwakeを明示的に無効にするのはハイブリッドシャットダウンへの遷移のときだけで、休止への遷移では無効にしない。ファームウェアが独自にwakeを扱う機種は例外。 / 確度: 条件付きの関係 / 確認日: 2026-09-04 出典 出典
- ハイブリッドシャットダウン(高速スタートアップ)はSYSTEM_POWER_STATE_CONTEXTで確認できます。ドライバーはシステムのset-power IRPに含まれるSYSTEM_POWER_STATE_CONTEXTのTargetSystemStateがPowerSystemShutdownでEffectiveSystemStateがPowerSystemHibernateなら高速スタートアップ、両方がPowerSystemHibernateなら休止からの復帰と判定できる。システム提供のNDISドライバーはこれを使って高速スタートアップではミニポートのwake機能を無効にする。 / 確度: 確立した関係 / 確認日: 2026-09-04 出典
- SHUTDOWN_HYBRID / EWX_HYBRID_SHUTDOWNフラグはハイブリッドシャットダウン(高速スタートアップ)の実装を担います。InitiateShutdownはSHUTDOWN_HYBRIDをSHUTDOWN_POWEROFFと組み合わせて付けたときだけ(SHUTDOWN_RESTARTとの組み合わせは再起動、SHUTDOWN_NOREBOOTは電源を切らずに止まるだけ)、ExitWindowsExはEWX_SHUTDOWNにEWX_HYBRID_SHUTDOWNを組み合わせたときだけ、高速スタートアップ用のシャットダウンを行う。これは「ハイブリッドを要求する」明示的なフラグであって「そのPCの設定に従う」フラグではないので、電源メニューと同じ振る舞いにしたいユーティリティは、ポリシー・HiberbootEnabled・休止ファイルの有無から実効設定を読み、高速スタートアップが有効なときだけ付ける。 / 確度: 確立した関係 / 確認日: 2026-09-04 出典 出典 出典 出典
- ハイブリッドシャットダウン(高速スタートアップ)はHiberbootEnabledレジストリ値で構成できます。HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Power の HiberbootEnabled(DWORD)が1で有効、0で無効。コントロール パネルの「高速スタートアップを有効にする」のチェックボックスはこの値を読み書きしており、複数台へ配るときはこの値をキッティングに入れる。 / 確度: 確立した関係 / 確認日: 2026-09-04 出典 出典
- ハイブリッドシャットダウン(高速スタートアップ)はポリシー「高速スタートアップの使用を要求する」で構成できます。ポリシー「高速スタートアップの使用を要求する」(WinInit.admx、コンピューターの構成 > システム > シャットダウン)は有効にすると高速スタートアップを要求し、無効または未構成ならローカルの設定が使われる。つまりオンを強制する向きにしか働かず、一律にオフにするにはレジストリ値を配る。 / 確度: 確立した関係 / 確認日: 2026-09-04 出典
- SERVICE_CONTROL_SHUTDOWNはハイブリッドシャットダウン(高速スタートアップ)と両立しません。ハイブリッドシャットダウンではサービスは停止して起動し直されるのではなく休止して復元され、サービスから見れば高速スタートアップは休止と同様である。停止通知(SERVICE_CONTROL_SHUTDOWN。先に届く SERVICE_CONTROL_PRESHUTDOWN も同様)の処理は再起動と完全シャットダウンのために残す必要があるが、停止通知だけに後始末を寄せた設計は、ユーザーが「シャットダウン」を選んだ経路では後始末が行われないまま休止・復元される。 / 確度: 条件付きの関係 / 確認日: 2026-09-04 出典 出典
- SERVICE_ACCEPT_POWEREVENT(サービスの電源イベント通知)はハイブリッドシャットダウン(高速スタートアップ)に対する本記事の推奨です。SERVICE_ACCEPT_POWEREVENTを宣言したサービスは高速スタートアップでもサスペンド通知を受け取るので、停止通知の処理を残したうえで、電源イベント(スリープ・休止への遷移と復帰)でも装置との接続やセッションの後始末と再接続を行う。 / 確度: 確立した関係 / 確認日: 2026-09-04 出典 出典
- ハイブリッドシャットダウン(高速スタートアップ)は完全なブートサイクルと両立しません。高速スタートアップが有効な構成のシャットダウンでは、ユーザーセッションはサインアウトされるがカーネルセッションはデバイスドライバーごと休止ファイルへ保存され次回起動で復元される。完全なブートサイクルを実行するのは再起動だけなので、装置PCの障害対応手順には「電源を切って入れ直す」ではなく「再起動する」と書く。 / 確度: 確立した関係 / 確認日: 2026-08-22 出典 出典
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一次資料
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