知識マップ: OneDrive「ファイル オンデマンド」と業務アプリ ── プレースホルダーが壊す前提と対策

記事「OneDrive「ファイル オンデマンド」と業務アプリ ── プレースホルダーが壊す前提と対策」の主張を、概念と関係(エッジ)に分解した知識グラフの全体です。各関係には根拠・確認日・確度が付いています。

デスクトップやドキュメントはKFMによってOneDrive配下へ移動していることがあり、固定パスを前提にしたアプリはそこで壊れます。さらにファイル オンデマンドは既定で有効なので、ローカルに実体のないプレースホルダーが普通のファイルとして見えます。その正体はCloud Files APIが管理するリパースポイントで、互換性のため同期エンジン以外にはリパースポイントであることを隠すため、アプリからは「少し開くのが遅いだけの普通のファイル」に見えます。状態はファイル属性で判定でき、属性を見るだけならハイドレーションは起きません。事故が起きるのは、オフラインで取り寄せが失敗するとき、一括処理が全ファイルのダウンロードを誘発するとき、属性を完全一致で判定しているとき、そしてウイルス対策や検索インデクサが中身に触れるときです。対策はアプリ側がプレースホルダーを尊重すること、情シス側が業務フォルダーをピン留めしてポリシーで統制することです。

OneDriveのファイル オンデマンドと業務アプリの知識マップKFMによるフォルダー移動とファイル オンデマンドの既定有効化、Cloud Files APIが管理するプレースホルダーとハイドレーション、状態を表すファイル属性、一括処理やウイルス対策が取り寄せを誘発する構図、ピン留めとポリシーによる統制を示す図原因になり得る利用する利用する実装を担う原因になり得るで確認できるで構成できる防止する防止する用いるのは非推奨原因になり得る原因になり得る原因になり得る防止するで構成できるで構成できるOneDriveのファイルオンデマンドプレースホルダーKFM(既知のフォルダーの移動)ユーザーフォルダーのパス変更Cloud Files API(cldflt.sys)NTFSハイドレーションFILE_ATTRIBUTE_RECALL_ON_DATA_ACCESSPINNED / UNPINNED属性0x8007016A(クラウド ファイル プロバイダーが実行されていません)FILE_FLAG_OPEN_NO_RECALLローカルへの実体保持FileSystemWatcher共有違反(ERROR_SHARING_VIOLATION)OneDrive同期の失敗ストレージセンサー自動オンライン専用化OneDrive同期アプリのポリシーグループポリシーMicrosoft Intune

概念間の関係(全16件)

図と同じ関係を文章でも列挙します。表示している文と機械可読な意味データ(RDFa)は同じ要素に載っています。確度が「確立した関係」のものは直接の関係として、「条件付きの関係」のものは成立条件つきの言明(rdf:Statement)として表現しています。

主要概念の定義

OneDriveのファイルオンデマンド
実データが手元にないクラウド上のファイルをプレースホルダー(リパースポイント)としてローカルに見せ、アクセス時にクラウドフィルターが実体を取得する仕組み。
プレースホルダー
ファイル名・サイズ・タイムスタンプなどのメタデータ(約1KB)だけを持ち、中身のデータを持たないリパースポイント。
KFM(既知のフォルダーの移動)
デスクトップ・ドキュメント・ピクチャをOneDrive配下へ移動する仕組み。プロンプト・サイレント適用のいずれでも構成できる。
Cloud Files API(cldflt.sys)
プレースホルダーを支えるWindowsの仕組みと、その実働部隊であるファイルシステムミニフィルター。OneDriveはこのAPIを使う同期プロバイダーのひとつ。
0x8007016A(クラウド ファイル プロバイダーが実行されていません)
OneDriveが構成不良・停止しているときにクラウドファイルの操作が返すエラー。
FILE_FLAG_OPEN_NO_RECALL
要求されたデータをローカルストレージへ移送し戻さず、リモート側に置いたまま開くことを指示するCreateFileのフラグ。
FILE_ATTRIBUTE_RECALL_ON_DATA_ACCESS
中身の一部または全部がローカルになく、読むとリモートからの取り寄せが発生することを示すファイル属性。
ハイドレーション
プレースホルダーの中身を同期プロバイダーから取り寄せること。逆にローカルの実体を捨ててプレースホルダーへ戻すのがデハイドレーション。
共有違反(ERROR_SHARING_VIOLATION)
既存のハンドルの共有モードと競合するアクセスを要求したオープンが失敗すること。
ストレージセンサー
一定日数開かれていないクラウドファイルを自動でオンライン専用に戻せる機能。既定値は0(自動では戻さない)。
PINNED / UNPINNED属性
ユーザーが常にローカルへ保持したいのか(PINNED)、実体を持たなくてよいのか(UNPINNED)という意図を表すファイル属性。attribではPとUで見える。
OneDrive同期アプリのポリシー
FilesOnDemandEnabled・KFMSilentOptIn・KFMBlockOptIn・KFMBlockOptOut・DehydrateSyncedTeamSitesなど、同期の挙動をグループポリシーやIntuneで構成する設定群。

機械可読データ

このデータセットについて

作成
合同会社小村ソフト
ライセンス
CC BY 4.0 ── 出典(合同会社小村ソフト)とライセンスへのリンクを明示し、改変した場合はその旨を示すことを条件に、再配布・改変を含めて再利用できます
最終確認日
2026-08-22 ── 収録する関係のうち、最後に出典と照合した日

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