知識マップ: タスクスケジューラのタスクが実行されない・0x1で終わる ── 原因の切り分けと安全な運用設計

記事「タスクスケジューラのタスクが実行されない・0x1で終わる ── 原因の切り分けと安全な運用設計」の主張を、概念と関係(エッジ)に分解した知識グラフの全体です。各関係には根拠・確認日・確度が付いています。

タスクスケジューラの「実行されない」「0x1で終わる」といった事故の大半は、実行アカウントがどのログオン種別で動くかの理解のずれに起因する。Password/S4Uでの実行には「バッチ ジョブとしてログオン」の権利が必要で、ドメイン環境ではパスワードをドメインコントローラーが自動管理するgMSAが第一候補になる。原因の切り分けは既定で無効なタスク履歴を有効にしたうえでイベントIDを追うのが起点で、0x1のような小さい値は起動したプログラム自身の終了コードであり、robocopyのように正常時でも非ゼロを返す規約には注意が要る。電源条件・StartWhenAvailable・多重起動制御(MultipleInstances)・実行時間の上限はいずれも既定値のまま気づかず運用されがちな設定で、別タスクや手動実行との衝突は名前付きミューテックスによる排他で補う必要がある。

タスクスケジューラの安定運用の知識マップタスクスケジューラのログオン種別・gMSA・電源条件や多重起動制御などの既定値、イベントIDや前回の実行結果を使った切り分け、名前付きミューテックスによる排他の関係を示す図。で構成できる前提とする前提とするで構成できる前提とする利用するで構成できるで構成できるで確認できる利用するで確認できる原因になり得る利用するで構成できるで構成できるで構成できるで構成できる推奨される対応用いるのは非推奨タスクスケジューラの無人実行ログオン種別(LogonType)「バッチ ジョブとしてログオン」の権利gMSA(group Managed Service Account)ドメインコントローラーPowerShellのScheduledTasksモジュールタスク履歴(Operationalログ)タスクスケジューラのイベントID「前回の実行結果」(終了コード)robocopyの終了コード規約電源条件(AC電源時のみ実行)StartWhenAvailable(開始時刻を逃した場合の実行)多重起動制御(MultipleInstances)実行時間の上限(ExecutionTimeLimit)名前付きMutex管理者権限

概念間の関係(全19件)

図と同じ関係を文章でも列挙します。表示している文と機械可読な意味データ(RDFa)は同じ要素に載っています。確度が「確立した関係」のものは直接の関係として、「条件付きの関係」のものは成立条件つきの言明(rdf:Statement)として表現しています。

主要概念の定義

タスクスケジューラの無人実行
指定したアカウントで、スケジュールやログオンなどのトリガーに従いプログラムを実行するWindowsの仕組み。ログオン種別(対話トークン・パスワード保存・S4Uなど)の設定によっては、ユーザーがログオンしていなくても実行できる。
ログオン種別(LogonType)
タスクの実行アカウントをどう認証するかを決める内部区分。対話トークン(InteractiveToken)・パスワードを保存するPassword・パスワードを保存しないS4Uのいずれかを取り、S4Uはネットワーク上のリソースと暗号化ファイル(EFS)へのアクセスができない。
gMSA(group Managed Service Account)
パスワードの自動生成・自動更新とSPN管理の簡素化を提供するActive Directoryドメインのサービスアカウント。ドメインコントローラー側のKDSルートキーの準備を前提とする。
タスク履歴(Operationalログ)
個別タスクの実行結果を記録するイベントログ。既定で無効になっており、有効化しないと失敗した事実そのものが記録に残らない。
「前回の実行結果」(終了コード)
タスクのプロパティに表示される終了コード等の値。0x413xx系はタスクスケジューラの状態コード、0x8007xxxxはWindowsのエラーコード、0x1のような小さい値は起動されたプログラム自身の終了コードを表す。
robocopyの終了コード規約
robocopyが返す終了コードの意味。0〜7は失敗なしの組み合わせ(1はすべてのファイルを正常にコピー)で、8以上がコピー処理中に少なくとも1件の失敗があったことを示す。
名前付きMutex
名前を指定して作成し、その名前を知っている他のプロセスからも同じインスタンスを参照できる、相互排他用のWindowsカーネルオブジェクト。
管理者権限
コンピューター全体の設定を変更できる権限。

機械可読データ

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