知識マップ: Get-WinEventでイベントログを実務的に調べる ── 絞り込みの速さが調査時間を決める

記事「Get-WinEventでイベントログを実務的に調べる ── 絞り込みの速さが調査時間を決める」の主張を、概念と関係(エッジ)に分解した知識グラフの全体です。各関係には根拠・確認日・確度が付いています。

この記事はGet-WinEventによるイベントログ調査を扱い、Windows PowerShell専用でクラシックログしか読めないGet-EventLogに対しGet-WinEventがその後継であると位置づけます。絞り込みはWhere-Objectでパイプ後段に行うと全件を読み込んでから捨てるため遅くなり、FilterHashtableやFilterXPathでイベントログ側に絞り込ませることでこれを防げます。ToXml()のイベントデータを使えば表示言語に依存する値の揺れを避けられ、セキュリティログの読み取りには管理者権限かEvent Log Readersグループへの追加が必要です。複数台の調査は単発ならInvoke-Command、恒常的な集約ならWindowsイベント転送が推奨され、いずれも最終的にはGet-WinEventによる取得を前提とします。

Get-WinEventによるイベントログ調査の知識マップGet-WinEventがGet-EventLogの後継であること、FilterHashtableとFilterXPathによるサーバー側の絞り込みが後段のWhere-Objectより優れること、ToXml()のイベントデータで言語非依存の値を取り出せること、セキュリティログの読み取り権限、複数台からの収集手段の関係を示す図の後継原因になり得る防止する防止する利用する利用する推奨される対応利用する軽減する前提とする推奨される対応利用するで構成できる推奨される対応推奨される対応前提とする利用する用いるのは非推奨前提とするで構成できるGet-WinEventFilterHashtableGet-EventLogWhere-Object後段フィルタによる調査の遅延FilterXPathTaskScheduler/OperationalログToXml()のイベントデータ(EventData)表示言語に依存するメッセージ表示セキュリティログ(Securityログ)管理者権限Event Log ReadersグループwevtutilInvoke-Command複数台のイベントログ収集Windowsイベント転送(WEF)イベントログの保持期間(ログサイズ)

概念間の関係(全20件)

図と同じ関係を文章でも列挙します。表示している文と機械可読な意味データ(RDFa)は同じ要素に載っています。確度が「確立した関係」のものは直接の関係として、「条件付きの関係」のものは成立条件つきの言明(rdf:Statement)として表現しています。

主要概念の定義

Get-WinEvent
イベントログをフィルターして取得するPowerShellコマンドレット。FilterHashtableでの絞り込みに対応し、NTLM監査ログなど大量のイベントの集計に使う。
FilterHashtable
Get-WinEventでログ名・ID・レベル・期間などをキーと値のハッシュテーブルで指定し、イベントログのAPI側で絞り込みを行わせるパラメーター。
Where-Object
パイプラインを流れるオブジェクトを条件式で絞り込むコマンドレット。
FilterXPath
Get-WinEventでXPath式を指定し、共通項目だけでなくイベントデータ固有の項目でもサーバー側で絞り込みを行わせるパラメーター。
ToXml()のイベントデータ(EventData)
各イベントのToXml()メソッドで取得できるXML表現のうち、EventData配下にある名前付きの項目。表示用メッセージと異なりOSの表示言語に依存せず値を取り出せる。
セキュリティログ(Securityログ)
ログオン成功・失敗など認証関連の監査イベントが記録されるWindowsのイベントログ。読み取りには既定で管理者権限相当が必要。
Event Log Readersグループ
管理者権限を与えずにローカルコンピューターのイベントログを読み取れるようにする、Windowsのビルトインセキュリティグループ(SID S-1-5-32-573)。
Invoke-Command
指定した複数のコンピューターに対してスクリプトブロックを並列に実行するPowerShellコマンドレット。WinRMによるリモート処理を前提とする。
Windowsイベント転送(WEF)
追加のエージェント導入なしに、複数のWindowsコンピューターのイベントを1台の収集サーバーへ転送するWindows標準の機能。
複数台のイベントログ収集
複数のWindowsコンピューターのイベントログをまとめて調べる、または収集サーバーへ集約する作業。
Get-EventLog
Windows PowerShell 5.1専用で、System・Application・Securityなどクラシックログだけを読み取れる旧世代のイベントログ取得コマンドレット。
イベントログの保持期間(ログサイズ)
イベントログが上書きされずに保持される期間。既定の最大サイズは小さく、イベント数が多い環境では数日で一巡することがある。

機械可読データ

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