知識マップ: 受託開発の仕様書、Excelのままでいいのか ── 納品物としての形式の選び方

記事「受託開発の仕様書、Excelのままでいいのか ── 納品物としての形式の選び方」の主張を、概念と関係(エッジ)に分解した知識グラフの全体です。各関係には根拠・確認日・確度が付いています。

受託開発で納品される仕様書がExcel方眼紙で書かれていると、差分を示す仕組みがないために検収が形骸化し、更新コストの高さから保守フェーズで実装と乖離していきます。この記事は、文章はWordの変更履歴、本質的に表であるものはExcelの素直な表、合意時点の記録はPDFで凍結、開発側の原本はMarkdown+GitでPandocからWord・PDFを生成するという適材適所の使い分けを整理します。納品物の範囲や編集可能な原本を含めるかは、IPAの情報システム・モデル取引・契約書のように個別契約で納入物を特定してはじめて意味を持ち、仕様変更のやりとりは変更管理台帳と版番号のルールで運用します。継続保守がある場合はWikiでの「生きた仕様書」も選択肢になりますが、契約終了時のデータ持ち出しを決めておく必要があります。

受託開発の仕様書納品形式の知識マップ受託開発で納品するExcel方眼紙の仕様書が検収の形骸化と実装との乖離を招くこと、Word・Excelの素直な表・PDF凍結・Markdown原本からのPandoc生成という適材適所の代替、IPAモデル契約や変更管理台帳との関係を示す図用いるのは非推奨原因になり得る原因になり得る軽減する推奨される対応推奨される対応推奨される対応前提とする前提とする利用する推奨される対応推奨される対応前提とする推奨される対応推奨される対応推奨される対応原因になり得る軽減する納品物としての仕様書・設計書Excel方眼紙検収の形骸化仕様書と実装の乖離Wordの変更履歴(校閲機能)Excelの素直な表PDFによる合意版の凍結編集可能な原本Markdown+Gitによる原本管理PandocIPA情報システム・モデル取引・契約書検収変更管理台帳版番号のルールWiki・オンラインツールでの仕様書運用契約終了時の文書アクセス喪失

概念間の関係(全18件)

図と同じ関係を文章でも列挙します。表示している文と機械可読な意味データ(RDFa)は同じ要素に載っています。確度が「確立した関係」のものは直接の関係として、「条件付きの関係」のものは成立条件つきの言明(rdf:Statement)として表現しています。

主要概念の定義

納品物としての仕様書・設計書
受託開発で顧客に対価と引き換えに納品され、検収の対象となり数年間使われ続ける、契約上の成果物としての仕様書・設計書。
Excel方眼紙
セルを細かく刻んで原稿用紙のように使う、日本の受託開発で仕様書・設計書によく使われるExcelの書き方。
Wordの変更履歴(校閲機能)
修正版のどこが変わったかを赤字で示し、コメントや文書比較とあわせてレビュー・検収の実効性を高めるWordの機能。
Excelの素直な表
1行が1レコード・1列が1属性で、セル結合を使わず1シートに1つの表だけを置く、方眼紙ではないExcelの本来の使い方。
PDFによる合意版の凍結
検収を通った版や仕様変更で合意した版を、うっかり書き換わらないPDFとして双方が保管する記録の取り方。
Markdown+Gitによる原本管理
仕様書をMarkdownで書き、ソースコードと同じGitリポジトリで行単位の差分・レビュー・履歴を管理する、開発会社側の原本管理方法。
IPA情報システム・モデル取引・契約書
個別契約で納入物を特定し、検収の方法と期間、変更管理手続を定める構成を持つ、IPAが公開する契約のひな形。
変更管理台帳
変更番号・日付・内容・影響(費用/納期)・合意者を1行で記録する一覧表。仕様変更のやりとりを回すための基本形の1つ。
版番号のルール
検収版をv1.0とし変更合意のたびにv1.1、v1.2と番号を上げていく、ファイル名の「最終」「修正」表記を避けるための版管理ルール。
Wiki・オンラインツールでの仕様書運用
NotionやConfluenceのようなオンラインツールで仕様書を常時更新していく、継続保守がある場合の運用形態。

機械可読データ

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