知識マップ: なぜメールセキュリティにおいて PPAP はダメなのか。正しいやり方は?
記事「なぜメールセキュリティにおいて PPAP はダメなのか。正しいやり方は?」の主張を、概念と関係(エッジ)に分解した知識グラフの全体です。各関係には根拠・確認日・確度が付いています。
PPAPはパスワード付きZIPを送ったあと同じメール系統でパスワードを別送する運用ですが、盗聴対策としては弱く、誤送信が起きるとパスワードごと同じ相手に届いて事故が完成し、暗号化された添付がマルウェア検査をすり抜けやすく、送信者の真正性やアクセス制御も担保しません。代替として、通常の業務メールはTLS/STARTTLSによる通信路保護を前提にし、真正性や本文の暗号化が必要ならS/MIMEを使い、機密ファイルの受け渡しは権限設定・期限・失効を扱える認証付きダウンロードやOneDrive・Googleドライブのアクセス制御付き共有に置き換えることが実務上の答えになります。どうしても添付が必要な場合に限り、パスワードを別経路で伝える運用は暫定策として位置づけられます。
flowchart LR
accTitle: PPAPがダメな理由と代替策の知識マップ
accDescr: PPAPが盗聴対策や誤送信対策として弱くマルウェア検査もすり抜けやすいこと、そして通常メールのTLSやS/MIMEでの保護と、機密ファイルの認証付き共有への置き換えが必要になることを示す図。
ppap["PPAP"]
authenticated_file_sharing["認証付きダウンロード/アクセス制御付き共有"]
password_protected_zip_attachment["パスワード付きZIP添付"]
same_channel_password_delivery["同じメール系統でのパスワード別送"]
email_confidentiality["メールの盗聴対策(秘匿性)"]
misdirected_email_impact["誤送信時の被害"]
malware_scan_evasion["マルウェア検査のすり抜け"]
emotet["Emotet"]
sender_authenticity["送信者の真正性"]
email_access_control["メール・ファイルのアクセス制御"]
tls_email_transport["TLS/STARTTLSによる通信路保護"]
normal_business_email["通常の業務メール"]
smime["S/MIME"]
confidential_file_transfer["機密ファイルの受け渡し"]
link_revocation["リンク・アクセス権の失効"]
access_expiration["共有の有効期限"]
onedrive_sharepoint_sharing["OneDrive/SharePointの共有機能"]
google_drive_sharing["Googleドライブの共有機能"]
manual_out_of_band_password_delivery["パスワードの別経路手動伝達"]
ppap -->|"利用する"| password_protected_zip_attachment
ppap -->|"利用する"| same_channel_password_delivery
ppap -->|"用いるのは非推奨"| email_confidentiality
ppap -.->|"原因になり得る"| misdirected_email_impact
ppap -->|"原因になり得る"| malware_scan_evasion
emotet -->|"利用する"| malware_scan_evasion
ppap -->|"用いるのは非推奨"| sender_authenticity
ppap -->|"用いるのは非推奨"| email_access_control
tls_email_transport -->|"推奨される対応"| normal_business_email
smime -.->|"推奨される対応"| normal_business_email
smime -->|"実装を担う"| sender_authenticity
authenticated_file_sharing -->|"推奨される対応"| confidential_file_transfer
authenticated_file_sharing -->|"前提とする"| email_access_control
authenticated_file_sharing -->|"前提とする"| link_revocation
authenticated_file_sharing -->|"前提とする"| access_expiration
ppap -->|"両立しない"| link_revocation
onedrive_sharepoint_sharing -->|"実装を担う"| authenticated_file_sharing
google_drive_sharing -->|"実装を担う"| authenticated_file_sharing
onedrive_sharepoint_sharing -->|"で構成できる"| access_expiration
google_drive_sharing -.->|"で構成できる"| access_expiration
authenticated_file_sharing -->|"の後継"| ppap
manual_out_of_band_password_delivery -.->|"推奨される対応"| confidential_file_transfer
概念間の関係(全22件)
図と同じ関係を文章でも列挙します。表示している文と機械可読な意味データ(RDFa)は同じ要素に載っています。確度が「確立した関係」のものは直接の関係として、「条件付きの関係」のものは成立条件つきの言明(rdf:Statement)として表現しています。
- PPAPはパスワード付きZIP添付を利用します。
- PPAPは同じメール系統でのパスワード別送を利用します。
- PPAPをメールの盗聴対策(秘匿性)に用いることは推奨されません。
- PPAPは誤送信時の被害の原因になることがあります。
- PPAPはマルウェア検査のすり抜けの原因になることがあります。
- Emotetはマルウェア検査のすり抜けを利用します。
- PPAPを送信者の真正性に用いることは推奨されません。
- PPAPをメール・ファイルのアクセス制御に用いることは推奨されません。
- TLS/STARTTLSによる通信路保護は通常の業務メールに対する本記事の推奨です。
- S/MIMEは通常の業務メールに対する本記事の推奨です。
- S/MIMEは送信者の真正性の実装を担います。
- 認証付きダウンロード/アクセス制御付き共有は機密ファイルの受け渡しに対する本記事の推奨です。
- 認証付きダウンロード/アクセス制御付き共有はメール・ファイルのアクセス制御を前提とします。
- 認証付きダウンロード/アクセス制御付き共有はリンク・アクセス権の失効を前提とします。
- 認証付きダウンロード/アクセス制御付き共有は共有の有効期限を前提とします。
- PPAPはリンク・アクセス権の失効と両立しません。
- OneDrive/SharePointの共有機能は認証付きダウンロード/アクセス制御付き共有の実装を担います。
- Googleドライブの共有機能は認証付きダウンロード/アクセス制御付き共有の実装を担います。
- OneDrive/SharePointの共有機能は共有の有効期限で構成できます。
- Googleドライブの共有機能は共有の有効期限で構成できます。
- 認証付きダウンロード/アクセス制御付き共有はPPAPの後継に当たります。
- パスワードの別経路手動伝達は機密ファイルの受け渡しに対する本記事の推奨です。
主要概念の定義
機械可読データ
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